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医療設備研究班が52時間の停電被災〜備えと対応実践〜 太陽光発電とカセットガス発電機HONDA "enepo" (エネポ) 電気工事士免状取得25年、療養住環境や医療福祉設備の停電対策を研究してきたAmpiTa研究班が被災。研究成果の活用や失敗を紹介します。


こんな停電でした

関西の被災状況

暴風

 平均風速35m以上では多くの樹木が倒れ、電柱や街頭でも倒れてしまうものがあり、ブロック塀も倒壊する恐れがあるそうです。
 今回の台風では瞬間風速45m/sを記録した地点がいくつもありました。

Yahoo!天気・災害:台風21号被害情報
内閣府:平成30年台風21号に係る被害状況等について(2018年9月5日6時30分現在)
気象庁:風の強さ(予報用語)

 神戸地方気象台の記録によれば、台風21号で神戸地方気象台が最大風速30m/s以上を記録したのは13:30・13:40・13:50の僅か3回、40m/sを超えたのは13時50分台の1回(10分間)だけでした。
 大阪地方気象台も同様に最大風速30m/s以上は4回、40m/s超は3回、最大値は47.4m/sでした。
 9月4日の降水量は神戸で84.5mm、大阪で41.0mmと平時にも見られる値でした。

 要約すると、台風ではあるが暴風雨では無く『猛烈な風』の影響が大きく、しかもその『猛烈な風』はわずか30分程の間に吹き荒れ、屋根が飛んだり停電が発生したりという大きな被害をもたらしました。

 今回の『猛烈な風』は神戸で41.8m/s(約150km/hr)、神戸空港で45.3m/s(約163km/hr)、大阪で47.4m/s(約170km/hr)、関西空港(関空島)で58.1m/s(約209km/hr)の風が吹きました。

気象庁:神戸 2018年9月4日(10分ごとの値)
気象庁:大阪 2018年9月4日(10分ごとの値)
気象庁:関空島 2018年9月4日(10分ごとの値)

 報道で使われる『死者』『全半壊戸数』『断水』などの数字で見ると軽微な災害のようにも見えます。
 新聞報道では関西空港の連絡橋に船がぶつかって通行止めになったニュースが常にトップで扱われ、6月の大阪北部地震で小学校のブロック塀のニュースが優先して取り扱われたのが思い出されます。

兵庫県:平成30年台風21号による被害等について
大阪府:おおさか防災ネット



交通混乱

 JR西日本は京阪神の在来線を4日10時までに全線運休することを前日までに予定・発表しました。
 私鉄各線も午後から間引き運転することを発表するなど事前に対応がありました。

 これに伴い、通勤できないと判断し企業は臨時休業、商業施設も休業が相次ぎました。USJも休業しました。

 台風による交通混乱よりも、停電による混乱の方が大きかった可能性があります。

 信号機が動作しなくなり、道路は大渋滞。

警察庁:災害に備えた道路交通環境の整備(平成27年6月15日・交通局交通規制課)



関西電力

未曽有の停電

 東日本大震災では東京電力・東北電力合わせて500万軒超、阪神淡路大震災では関西電力で260万軒の停電があったとされています。2018年9月の北海道地震では北海道電力全域295万軒が停電しました。

 今回は地震や津波を伴わない、暴風雨だけで総停電軒数219万軒、電柱折損600本以上との事です。

 9月4日13時に14万軒程であった停電軒数は、関空島(関西国際空港)で最大瞬間風速55.3m/s(13:38)を記録した頃に激増し15時時点で145万軒、21時時点では総停電軒数181万、未復旧168万軒と報じられました。

 停電の3日間の推移ですが4日17時に160万軒あった停電は5日17時には約40万軒、6日17時には約23万軒になりましたがまだまだ解消には至りません。9月8日0時でまだ7万軒が停電していました。

 同時期の停電では北海道地震が9月6日3時8分に発生し道内295万軒が停電、翌7日3時には96.4万軒が回復、7日12時には約半数の151万軒が復電しました。


 下図はAmpiTaがまとめた関西電力管内の停電軒数の推移です。
 記録上のピークは9月4日の21時発表分ですが、停電情報システムがダウンしていたとの発表もあるので、6時間程度ずれている可能性があります。それでも記録上では丸2日経過した時点でも20万軒以上が停電していたことがわかります。


関西電力管内の停電状況(2018年9月4日〜9月8日)

資源エネルギー庁:電力レジリエンスWG第3回資料13 関西電力提出資料(台風21号にかかる対応について)





正確な情報が得られない

 関西電力のホームページには『停電情報』というページがあり、普段から停電のエリアや軒数などが表示されています。

 しかし台風21号が到来した日はシステムがダウンしていました。
 私たちも情報を取りに何度も閲覧しましたが、夜になっても情報は『13:30現在』で止まっていました。
 17時の時点でも画面は13時半のままで管内25万軒の停電となっていましが、関電第4報によれば17時は160万軒の停電が確認されていました。

 のちに停電ページが復旧したプレスリリースがありましたが、PDFファイルの作成日を見ると2018/09/06 22:17:10となっていたので、6日夜に復旧が発表されたようです。

 関西電力は8,000名体制で復旧に対応していました。

関西電力:停電情報
関西電力:当社ホームページの『停電情報』の復旧について(2018年9月6日)
関西電力:台風21号による停電について(第1報:10時40分現在)(2018年9月4日)
第2報, 第3報, 第4報, 第5報, 第6報, 第7報, 第8報, 第9報, 第10報, 第11報, 第12報, 第13報, 第14報, 第15報, 第16報, 第17報, 第18報, 第19報, 第20報, 第21報, 第22報, 第23報, 第24報, 第25報, 第26報, 第27報, 第28報, 第29報, 第30報, 第31報, 第32報, 第33報, 第34報, 第35報, 第36報, 第37報, 第38報, 第39報, 第40報, 第41報, 第42報, 第43報, 第44報, 第45報, 第46報, 第47報, 第48報, 第49報, 第50報, 第51報, 第52報, 第53報, 第54報, 第55報, 第56報, 第57報, 第58報, 第59報
関西電力:台風21号による停電の復旧に時間を要する地域について(9/15 9時時点想定)
関西電力:台風21号による停電の復旧状況について(2018年9月14日)
関西電力:『台風21号対応検証委員会』の設置について(2018年9月14日)
関西電力:停電・災害時の対処
関西電力:数字でみる関西電力(1軒あたりの年間停電時間約15分)



関電以外も合わせ305万軒停電

 中部電力では9月4日に最大73万軒の停電が発生し5,000名体制で復旧にあたり2日間で71万軒減少させました。
 北陸電力は延べ36,090軒の停電であったそうです。
 四国電力は約96,000軒の停電であったそうです。

 関西電力と中部電力の停電軒数は合計292万軒。北陸と四国を合わせると305万軒の停電となりました。

内閣府:平成30年台風21号に係る被害状況等について 
中部電力:停電情報
北陸電力:第10報(最終報) 台風21号による停電状況および『災害対策本部』等の解散について
四国電力:台風21号に伴う電力復旧のための関西電力への応援派遣について





私たちの被災

私たちの被災

9月4日午後

 4日13時半頃に、私たちの拠点がある兵庫県伊丹市は停電しました。

 風雨の激しい最中、シートや波板などが飛び交っている状況でしたので停電も時間の問題であるとは考えていましたが、やはり停電しました。

 そこから52時間、1度も復電することなく停電が続きました。

 停電エリアは先述のとおり広範かつ膨大な軒数であったため関西電力に連絡するレベルでも無いと考えて自衛策を取ることにしました。


※.当サイトで紹介する情報は災害時の安全を約束するものではありません。参考情報としてご覧ください。







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AmpiTa Project

www.ampita.net




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