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ヘルスケアサービスの現場課題解消のためのタスクフォース

災害対策・減災DISASTER / PREVENTION / RESILIENCE


地域防災イベント

指定避難所

現実的な課題

 地域コミュニティは時代と共に変化し、新旧住民の二極化や高齢・過疎の課題が深刻化する地域など、その抱える課題は様々です。

 日常生活において地域の親交が薄くとも、災害時には連帯した活動が必要に迫られる可能性があります。

 発災後に活動できるためのマニュアル整備は、地域防災において有効な手段ですが、その実効性の検証や課題抽出には災害訓練が有用となります。
 単に『災害訓練をするので参加してください』と呼び掛けても、なかなか参加してもらえず、中でも以下のような声はよく聞かれます。

『若い世代が参加してくれない』
『昔からの住民たちが主導しているので、参加しづらい』
『独居老人が居るのは知っているが、手助けを嫌がれる』
『災害時に高齢者を見捨てて避難はできないが、誰がどう助けるのかかわからない』

 これがすべてを表している訳ではありませんが、互いに思っている事と行動が一致していない様子がうかがえます。

地域防災イベント(バーベキュー)

災害訓練とイベント

 災害訓練のためのイベントとして何をすべきか。どこの地域でも課題です。

 私たちの研究ではいくつかの知見を得ています。詳しくは後述しますが、災害訓練だからといって大人のものとせず、子どもたちが参加できるイベントが良さそうです。

徒歩寄託者支援ルート 国道423号(新御堂筋) 大阪市内⇒箕面市

外来者を想定

 地域防災だからといって、地域住民だけのものではありません。

 交通がマヒすれば帰宅難民が発生します。道路に亀裂が入りバスが立ち往生するだけでも数十人の被災者が地域に留まる可能性があります。
 特に病院や学校などがある地域では昼間人口が多く、社会インフラとして欠かせぬ施設のため、相互関係の強化が求められます。




イベント案

自治会イベント(ハイキング)

目的を見定める

 ハイキングや果実狩り、温泉旅行など大きなイベントを抱えている地域は親睦を深めるという目的を果たせているかもしれません。

 ここでは地域自主防災を念頭に置いたイベントを考えます。

 まずは対象となる『災い』は何かを検討します。
 東日本大震災や西日本豪雨など自然災害をみても地震、噴火、台風、豪雪、津波など多種多様で備え方も違います。
 個に目を向ければ高齢者の徘徊や幼児の連れ去り、心筋梗塞や脳卒中などの卒倒、中毒、火災など1〜数名規模の少数が被災するケースもあります。

 次はイベントの内容に直結する『対処法』の検討です。
 自然災害では避難、火災では初期消火について訓練が行われることが多いようですが、訓練を受けたことが無いようなテーマを扱うのも自治会・町内会が自由に開催するイベントの利点です。



自治会防災イベント:配給ブランチ 一斉行動

イベント案01.配給ブランチ一斉行動

 避難所などの拠点に大量に供給されるオニギリやパン。
 何時、何個、何が届くかは到着までわかりません。

 仮に、300世帯500人の住民が居る自治会があったとします。
 イベントでは、スーパーやコンビニにパンを500個発注し集会所へ朝11時に配送してもらいます。
 地域住民には10時半〜12時の間にオニギリかパンを配ることだけ事前に案内しておきます。

 本部側は何人来るかわからない中でどのように配るのかを検討します。
 いくつか細かなシナリオがあり、多少の混乱を終息させるトレーニングも並行します。

 配給を受ける側は乳幼児が居て取りに行けない人や、アレルギーで食べられない場合などにどう対処するかを体験します。隣近所で歩けない人の分はどうするか、成長期の中高生にパン1個で足りないと思う場合どうするか、などを考えてもらいます。

 飲み物を配るか否か、1日2回開催して地域の方々が避難所や集会所を往復する際の課題を発見してもらうなど、詳細なシナリオはいくつか用意しております。

 時間帯を昼前にすることで、持ち帰って食べてもらうこともできますし、本部や行政の方々とランチョンミーティングができます。

※.予算:5万円 (パン500個の実費、配送料込、本部人件費別)



育て!ジュニア救命士

イベント案02.育て!ジュニア救命士

 人の命を救うのに年齢や性別は関係ありません。

 子供に急病を診たてる目と、救護のための手段を教えることで、その場面で最高のパフォーマンスを見せてくれます。

 心筋梗塞とよばれる急性心不全では119番通報やAEDを持ってくるところまでは小学生でもできます。心肺蘇生(BLS)やAED使用もトレーニングを受ければ対処できるようになります。

 脳卒中も『ろれつがまわらない』という症状から、酔っ払いや熱中症と片づけずに脳血管疾患を疑って119番通報する行動が、1人に命を救います。

 地域の1次救命処置(BLS)講習会を大人だけのものにはせず、子供たちの参加が得られるようなイベントに変え、自治会への入会有無に関わらず参加を促すことで若い世帯の地域社会参加の糸口とすることができます。

※.予算:5,000円 (子供たちへの参加賞としての菓子や飲料、受講証配布、講師人件費や人形レンタルは役所相談)

日本経済新聞:小学生が救う命 『ジュニア救命士』講習広がる(2018年8月16日)
日本経済新聞:友達の命 私が救う 心肺蘇生、小学校から習得 運動中の事故などに備え(2015年10月23日)



『元気に食べていますか?』運動

イベント案03.みなさん『食べてますか?』運動

 商店街などを練り歩き『食べてますか?』と声を掛ける活動です。

 単なる啓発イベントではなく、医師や看護師らが相談デスクを開設し、課題を抱える人を見つけた時は次の一手をうちます。

 地域住民、特に高齢者の衰弱や筋力低下の予防を図り、健康長寿を促進するイベントです。
 同時に老若男女の『食』の傾向をつかみ、避難所の支援物資や備蓄では対応できな食事を摂っている人を把握、共通する人が居れば相互の備蓄融通や市役所への備蓄交渉に入ります。

 避難生活の最適化を目指した『食べてますか?』運動は、地域社会の強靭性を高めます。

一般社団法人WAVES Japan:『元気に食べてますか?』






バナースペース

AmpiTa Project

www.ampita.net





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