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食料・食糧

人数×日数

 人間は栄養を失えば活動ができません。口から摂取する食物が主たる栄養源ですので『食』は生命線の1つです。

 食事の回数や量は減らせますがゼロにはできません。我慢が過度になれば被災して不安定な精神状態に拍車をかける恐れがあるので、適度な食事が必要です。

 備蓄量の目安としては1日3食×家族の人数分×3日間(72時間)は用意しましょう。現実を見ると3日分の備蓄では3日目が不安になります。
 3〜4日目に支援物資が届くようになりますが『明日届かなかったら』『大雨でも降って外に出られなかったら』などと考えると備蓄を食べ尽くすには勇気が要りますので、4〜5日分が妥当でしょう。
 南海トラフなど大都市が広範囲で被災する想定の災害では、3日後も支援物資が届かない可能性があるので7日分をお勧めします。1週間あれば海外からの支援も期待できますので、1日3食×7日=21食を目指しましょう。


*.西謙一: 発災後の食材・調理者・ライフラインから想定される経時変化の想定



Family

誰が食べるかを想定

 被災状況によってはキッチンが使えない、道路や公園など屋外で調理しなければならない、子供だけで食事をすることになりかねない、など状況は様々です。

 まず備蓄をする上で誰が食べるかを想定します。レトルトカレーは便利ですが大人と子供を兼用できない、ルーだけでは満腹にならないなどが想定できます。

 赤ちゃんからお年寄りまで多世帯同居の家庭備蓄は糖尿病やアレルギー対策、食材の刻みや軟化などの加工の必要性など配慮すべき点が増えます。

 チェック項目としては大人(男性/女性)、子供(乳児/幼児/小児)、高齢者(健康/持病)という点から分類し、必要食数や食材兼用可否などを検討します。



調理

食べられるようにする

 備蓄食料をどのようにして食べるかを想定します。

 火や水を使って普通に調理できるのであれば平時の残り食材でも調理ができるので、賞味期限をみて調理します。停電が伴う場合は冷蔵庫の中身を早めに消費しましょう。

 熱源や水源が無い場合を想定した調理方法については想定が必要です。

 湯煎して食べるレトルト食品、温めなくても食べられる『加工済』なのか、半完成品のように温めないと食べられない生の食材が含まれるのかで大きく変わってしまうので、購入時によく見て買いましょう。

 レトルトカレーは種類が豊富でおいしいですが、温めない状態でもおいしいカレーが見つけられれば、お弁当としてカレーを持参することもできそうです。





食料品備蓄

非常食・災害食を備える

 非常食として売られている食品は、災害を想定して作られているのでよく出来ているという印象です。

 調理方法、量、味など災害時には非常に利便性が高いです。

 一方で平時に食べるような値段ではない、という点が難点でしょうか。

 備蓄する非常食でお勧めを3つ紹介します。常用食品に比べて、基本的に割高です。

 牛丼のアタマとゴハンのセット。
 発熱剤などもセットなのでコレ1つで完結できます。
 我が家の食品庫にも何年か前から置いてあります。紙箱の外側はフィルムでラップされているので保管も衛生的にできると思います。
 1食1,500円程度
 お湯か水を入れるだけで食べられるアルファ米のごはんセット。
 海外旅行で日本食が恋しくなる人にも愛用されている商品。
 全種類セットも売っていて被災中も味が単調にならない利点もある。
 1食300円程度とリーズナブル。
 多くの人が想像している通り昔からあるお菓子のビスコです。
 カンパンより食べやすく、子供も嫌がらずに食べてくれます。通常品はコンビニでも売っているので、子供に慣れさせておくのも良いかもしれません。
 1缶30枚入りで800円程度です。


即席食品・レトルト食品を備える

 一般社団法人日本即席食品工業協会によれば、インスタントラーメンの誕生は1958年(昭和33年)の日清食品『チキンラーメン』であるとされています。
 公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会によれば、レトルト食品の研究開発はアメリカ陸軍研究所が発祥で、軍用食や宇宙食として利用され進展したとされます。家庭用レトルト食品は日本の大塚食品工業のボンカレーが世界初であると同協会のサイトには掲載されています。

 手軽に調理して食べられる即席麺やレトルトカレーなどの発祥が日本であり、その進化や普及も日本が進んでいるようです。日本全体でインスタントラーメンは年間56億7,164万食つくられ、レトルト食品は100社500種が流通しているとされています。

 よって、平時に食べられている食品が、非常時にも食べられれば『いつもの味』を安心して食べられる事になります。1人分ずつ作れます。調理法が簡単なので『誰でもできます』*というのも即席・レトルトの良い点です。
*.2017年7月24日放送開始のチキンラーメンCM『ヒーローインタビュー篇』の最後に新垣結衣さんが『誰でもできますから』と言ってCMは終わる

 平時兼用で備蓄できる即席食品・レトルト食品で1個150円を目安にお勧めを3つ紹介します。

 カツオやホタテの魚介の旨味があり、卵が全面に敷き詰められている感じですが69kcalと満腹の割に低カロリーです。食塩1.9g。
 被災時に籠り運動不足なときにカロリーを気にせず食べられます。
 小麦、卵、乳成分、カニ、大豆のアレルギーにはご注意ください。
 1食150円程度。お湯220mL
 見てのとおりの商品で、味はしっかり付いてます。味噌汁や漬物などは無くても完食できます。
 レンジなら1分、湯煎だと15分かかりますので非常時にはそのまま冷めた御飯として食べる選択も受け入れなければなりません。
 関連商品で赤飯などもあります。
 1食150円程度。160g。
 お湯をかけるだけで味噌汁が作れてしまうフリーズドライ食品。
 日本人の食卓にのぼる一品なので平時も使えますし、アマノフーズの商品は味が良く種類も豊富です。 減塩タイプもあります。
 1杯あたり160mLの湯量なので紙コップでも作れます。
 1食150円程度

 日本人の食に合いそうな平時兼非常時の定番商品も3つ紹介します。

 白米です。
 炊き方が上手なので普段食べてもおいしいです。
 レンジが使えないと湯煎はそこそこの手間がかかります。
 保存は常温で大丈夫です。
 大盛・小盛の商品もあります。
 1食150円程度。200g。
 レトルト御飯と一緒にストックしておきたいレトルトカレー。
 種類が豊富なのですが『温めずにおいしいカレー』は温かいご飯にそのまま掛けて食べます。
 保存期間も長期です。
 1食200円程度。200g。
 保存の定番、種類も豊富。
 そのままでも食べられ、サラダや炒め物にも使えます。ゴハンもパンも合わせられ、非常に便利です。
 油が入っているので調理油の調達ができないときにも使えます。
 保存期間は3年ほどです。
 1缶150円程度(70g缶)

インスタントラーメンナビ(日本即席食品工業協会)
日清チキンラーメン(日清食品)
レトルト食品の歴史日本缶詰びん詰レトルト食品協会)
ボンカレーの歴史(大塚食品)
会社の歩み(ハウス食品)
フリーズドライ食品(アマノフーズ・アサヒグループ食品)



調理

冷凍食品

 災害時に意外と活用できるのではないかと思われる冷凍食品。

 冷凍庫は開けなければ何日も冷凍状態を保ちます。停電も大丈夫です。

 アイスは早めに食べた方が良いでしょう。せっかくのエネルギー源も溶けてしまっては食べづらくなります。

 じわりと解凍されて常温で食べられる食品もあります。冷凍野菜や弁当用のハンバーグなどは加熱調理済でそのまま食べられる物も多いです。

 我が家は冷凍専用機(フリーザー・132L)があり、大袋の冷凍食品を大量在庫しています。シュークロークに鎮座していますが騒音や熱も気にならず、便利に使っています。平時に活躍し、非常時にも活躍が期待されるフリーザーです。



調理

調味料

 醤油やマヨネーズといった調味料は常にストックがあるというご家庭は多いかと思います。

 どの食材にどの調味料が合うか、平時の調理方法なら想像がつくかもしれませんが、非常時の限定的な調理方法を想像してみてください。
 温めていない冷凍タコ焼きにオタフクソースのみで良いか、シーチキンやサンマ蒲焼缶詰を1週間21食、飽きずに食べ続けられるか。どうでしょうか。

 岩手県沿岸部は漁業が盛んで、いつでも新鮮な魚が食べられたそうです。
 魚肉ソーセージはあまり食べたことが無かったそうです。
 東日本大震災の支援物資では大量の魚肉ソーセージが届き、それをどのように食べるか個人個人で工夫したそうです。1日数本、マヨネーズで味付けする人も多く高脂質・高蛋白も問題になったようです。

 砂糖、塩、酢、醤油、味噌など常時ありそうな調味料以外のおすすめをご紹介します。

 焼肉『叙々苑』のタレ。
 お肉との相性は抜群なので、牛・豚・鶏のどれにでも合います。
 BBQにも最適です。
 サラダのドレッシング代わりにも使えます。平時であればローストビーフサラダなんかにオススメです。
 味の素の『丸鶏がら』や『中華あじ』は万能性があります。
 普通に調味料として炒め物などに使えますが、お湯にコレを入れるだけで中華スープになります。
 冷凍チャーハンにコレとお湯をかけるとスープチャーハンです。
 定番商品。平時も非常時も問いません。
 ふりかけは調味料としてのアレンジが利くので、普段からレシピサイトを見てみてはいかがでしょうか。
 お粥やカンパンなど日頃あまり食べない物も、味を変えてくれます。




備蓄手段

ランニングストック

ランニングストック

 『企業が生産・営業活動を継続させるために必要な在庫。運転在庫』をランニングストックと言います。家庭でも食品庫に缶詰や調味料などの運転在庫があるのではないでしょうか。

 お米やガソリンなど、店舗で抱える在庫の一部を自治体がシェアし備蓄物資として買い上げて預けておく仕組みがあります。

 例えば飲食店に自治体が白米100kgを購入して預けます。飲食店は日常の事業でお米を消費し在庫は入れ替わりますが、必ず100kgは手つかずの在庫として残し、100kgという量は確保するものの常に新しいお米に入れ替わっていくというものです。

 家庭用では『ローリングストック』という言葉で非常時の食を確保する動きがあります。



食料安全保障 > 備蓄の適切な運用・家庭での備蓄 (農林水産省Web) 緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド(農林水産省) 家庭用食料品備蓄に関するリーフレット(農林水産省)

緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド(農林水産省)





調理手段

炊飯

エネルギー再考

 日本人の食に欠かせないお米ですが、生米は食べられません。肉や魚といった食材も非常時に生食はリスクが高いです。1日中食パンは耐えられても、1週間食パンだけでは食欲が減退します。

 どのように調理するにも、何らかの熱源があると良さそうです。

 電化住宅が普及する中で『電源』させあれば生活できるということで、電源確保策を徹底すれば炊事はできるでしょう。しかしIH調理器は200Vを使っている物も多く、家庭用の非常電源では使えないというリスクもあります。

 ガスも比較的安定しており、年間を通じてみれば停電回数よりガス遮断ははるかに少ないです。

 そもそも住まいが被災して入れなければこれらの備えも意味をなしません。車中泊を想定すると12V用の炊飯器や給湯器も備えが要るかもしれません。 

熱源についてはこちらもご参照ください 





飲用水・調理用水

水

 水は生命の源、生きる上で欠かせません。1日1リットルが目安の水分摂取ですが、備蓄は1人1日1リットルの単純計算にはなりません。

 口から飲むだけの飲用水は、飲んだ分がすべて体内に入るので1日の必要摂取量に積算できますが、調理用水は煮炊きして捨てられてしまう分も含むので、備蓄する上で試算が難しくなります。

 また、水の腐食や汚染は食中毒症状に直結するため、安全な水の確保についても注意を払う必要があります。

 温かいご飯を食べるために、水の備蓄も考えましょう。

水源についてはこちらもご参照ください 


食料・食糧燃料・熱源用水・衛生情報・往来生活・居住その他

災害備蓄家庭備蓄民間備蓄公共備蓄医療備蓄支援物資

バナースペース

AmpiTa Project

www.ampita.net




医療設備研究班が52時間の停電被災〜備えと対応実践〜 太陽光発電とカセットガス発電機HONDA "enepo" (エネポ) 電気工事士免状取得25年、療養住環境や医療福祉設備の停電対策を研究してきたAmpiTa研究班が被災。研究成果の活用や失敗を紹介します。