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公共機関

公共機関

 広辞苑によれば『国や地方自治体が設置する機関。また、電気・ガス・通信・交通など、公共的性格の高い事業を営む機関。』(広辞苑第六版より引用)と書かれています。
 災害対策支援法や国民保護法などでは指定公共機関という制度があります。

 このページでは指定公共機関に類する法人等の備蓄について述べさせていただきます。


内閣府:指定公共機関 (災害対策基本法)
内閣官房:指定公共機関 (国民保護法)
内閣官房:指定公共機関 (新型インフルエンザ等対策特別措置法)
内閣官房:指定公共機関について, 新型インフルエンザ等対策有識者会議 第1回社会機能に関する分科会, 資料3 (2012年8月27日)



AmpiTa

指定公共機関の主な業種

 国の指定を受ける指定公共機関には以下のような業種がリストされています。

電気・ガス (電気事業者やガス会社)
鉄道・ 道路旅客・貨物運送 (バスや物流業、トラック協会など)
道路・建設 (高速道路や建設業協会など)
航空・空港・水運 (航空やフェリーなど)
小売・サービス (コンビニやスーパーなど)
金融
報道
通信
医療 (医師会や赤十字)
独立行政法人・国立研究開発法人

 自治体独自に制度化しているものもあります。人材や資機材の提供を予め申し出て有事の際には役所から声かけして対応にあたるというものです。

経済産業省:「災害対策基本法」に基づく指定公共機関に指定されました〜被災地への支援物資の迅速な供給が期待されます〜 (2017年6月27日)
伊丹市:いたみ災害サポート登録制度への登録を募集しています



AmpiTa

公共交通機関の影響力

 公共交通機関は普段から利用者が多く、ひとたびトラブルが発生すると大きな影響を及ぼします。

 2014年1月3日にはJR有楽町駅近くで発生した火災の影響で新幹線(東海道・山陽)が止まり58万人に影響、2018年12月30日には東京駅で新幹線(東北・北陸)の故障が発生し22万人に影響が出ました。

 新宿駅の1日の乗降客は150万人、JRだけでも77.8万人が乗車し定期券利用者は41.2万人もいます。平日昼間に新宿駅が機能停止すれば通勤・通学の人だけでも40万人規模の影響し、駅に留まらざるを得ない人が大勢発生します。

JR東日本:各駅の乗車人員
国土交通省:バスタ新宿 開業後1年の成果と課題への対応 (2017年9月1日)





主な対象

足止め客

 電力や金融などは公共機関に準じますが被災して困った個人のために備蓄するというよりは、サービスを復旧・維持するための備蓄が必要になります。

 行政が避難所の生活環境を維持するのと同じように、交通機関も駅などに溢れる人々に対し生命や健康を害さない程度の環境整備が期待されると思います。

 国際空港では外国人が足止めされることも多く、日本国内に頼れる親戚や知人もいないことから空港に何日も滞在することも想定されます。



帰宅難民

 大地震が発生すると交通機関が混乱します。

 『安全』が優先される公共交通機関では、安全点検に時間を要します。
 1駅間でも1km以上あり、普通に歩いても15〜30分かかるところを、点検しながら歩けば更に時間がかかります。

 2018年の大阪北部地震では朝8時前の発災でしたが夜でも不通の電車が多く残り帰宅難民(帰宅困難者)が多数発生しました。


内閣府:帰宅困難者対策
総務省:帰宅困難者の情報行動, 平成24年版 情報通信白書





スペースの確保

寝るなら1人1畳

 内閣府の帰宅困難者対策ガイドラインでは『床面積約3.3平米あたり2人の収容』を目安とするように案内しています。

 3.3平方メートルは約1坪、畳2枚分に2人を収容しようということです。

 寝転がるのに1人1畳あれば、多少の寝返りもうてますし、見知らぬ隣の人とは一定の間隔を空けられます。


内閣府:大規模地震の発生に伴う帰宅困難者対策のガイドライン



寝なければ1畳に2人

 限られたスペースに1人でも多く収容するならば、寝転がるのは諦めてもらうしかありません。

 駅で一晩過ごすとなるとベンチはすぐに埋まってしまうので、仕方なく地べたにしゃがみ込む事になります。駅は乗降客が無数に集まる可能性があるため仕方ないかもしれません。

 商業施設や駅前のオフィスなどで任意に場所を提供するのであれば、キャンプ用の折畳チェアを利用すると1畳(1.8m×0.9m)に2席設けることができます。
 座席数分しか収容しないと既定してしまうこともできます。






維持管理

衛生状態

 公共機関とはいえ食料や毛布などを備蓄する義務はないので、善意で場所だけ貸すという事もあるでしょう。

 例えば立体駐車場で帰宅困難者を受け入れた場合、そこは普段飲食する人や座る人すらいない場所なので、ゴミ箱の設置も無いでしょう。

 善意で受け入れたのに汚すのかと怒りを覚える方も居られるのは事実ですが、一歩先を読んでゴミ箱を設置し利用者に衛生管理をしてもらうシステムづくりをしてはいかがでしょうか。



セキュリティ

 駅や商店などでは普段から一般客が出入するスペースを貸与することになると思います。

 停電により防犯設備や消防設備が機能していない中で安全を確保するには相応の配慮が必要です。

 『ここから先は入らないで』と貼紙をしても、そこにキレイなトイレや食料があると知っていれば侵入される可能性があります。切迫した状況下では理性を上回る欲求や大衆心理が働く事に注意すべきです。

 カードキーが使えない状況でもドアは開放しない、社員の通用口には人を近づけさせないための準備(備蓄)をしておきます。

 また、平時から警察や行政とも連携を図り、災害時には定期的に立ち寄ってもらうなど相互関係を構築することも日頃からの備えになります。



管理者

 建物や施設を管理する元々の管理者は既に居ると思いますが、災害対応のための管理者は別に必要になります。

 また、スペース提供するところまでを公共機関の仕事とするならば、現場の維持管理は利用者の自主性に任せることも検討すべき課題です。

 利用条件を明示し、リーダーシップを取れそうな人を探して現場が混乱しない程度に管理をお任せすれば手間を省く事もできます。

 特に公共交通機関などでは復旧のための作業や、復旧した路線への客の流入規制、払戻対応など作業が山積しているため帰宅困難者対応に割くことができる人員は最少化できるよう方法を模索しましょう。





排泄・衛生

雑用水の確保

 トイレは水が出なければ相当に汚される覚悟が必要です。

 水さえ出れば、利用者間でどうにかキレイに使ってもらえると思います。

 配管が破損している場合にはトイレを封鎖しても仕方ないと思いますが、断水の場合は自衛策が欲しいところです。

 井戸を掘るのは容易ではありませんが、用水路から水を引き込むことは何とかなりそうです。


日本経済新聞:青木信金、西川口支店の駐車場に防災井戸 (2017年12月13日)
日本経済新聞:災害時の水、井戸で備え トイレなどに利用、伊丹市などで設置の動き (2017年5月12日)
伊丹市:防災井戸(避難所用井戸)について




トイレ

 『食事は我慢できても、トイレは我慢できない』と言われ納得できるのではないでしょうか。

 ある程度の排泄量ならば流さずに放置もできますが、いずれは従業員が清掃して正常に戻さなければならないのでなるべく汚したくないものです。

 仮に1回の水洗に10L、100人が1日3回トイレ利用し、3回に1回だけ流したとしても300回中の100回×10Lで1トンの水が必要です。
 1トンの水の確保、20Lポリ缶で50本は相当に大変な量です。




給排水

 飲用水や洗浄水としての給水については比較的注目を集めるため備えられることがあります。

 しかし排水については想定外や専門外として、備えが少なくなります。
 排水設備が故障した場合、どのような方法で対処するでしょうか。配管をバイパスする、水を使う場所を工夫するなどが想定されます。外で手を洗うなら中から延長するホース、シンクに流さないのであればバケツ、手を洗わないならばウェットティシュが必要ではないでしょうか。



応急処置

 地震の場合はガラスが割れたり棚が倒れるなどして事業所内でも怪我人が発生します。救急車は重傷度の高い患者のために温存するならば、セルフケアが必要になるでしょう。

 民間としてどこまで備えるかは議論が必要ですが、ある程度のケガには対応できるような救急箱があると良いでしょう。

 また、てんかん薬や降圧薬など、同一銘柄の医薬品を使っている患者同士が貸し借りすることで命を救えるのであれば、平時に医師と相談しておくことも大事な備えになります。






飲料・食糧

簡易なもの

 行政が設置する避難所ではないのでとりあえず急場(1日)をしのぐことができれば良いと思います。

 持ち込んでもらっても良いので、無ければ無いなりの対応をすると思います。

ペットボトル水(5年保存) ビスコ ゼリー飲料
 人間が生きて行くために必要となる水分。災害時には味の無い飲み物が欲しいという要望が良く出ます。水さえあれば○○ができるということも多いので備蓄には最適です。  老若男女に親しまれるお菓子。味は数種類あります。1箱75円で買え1箱3パック入り。少しずつ食べられるのも災害時には良いと思います。ビスコ保存缶とは別の商品です。  嵐・櫻井翔君のCMでお馴染みのエナジーゼリー。少量でカロリー摂取できるので、トイレ事情の悪い中で大勢の帰宅難民が詰めているビルでは有用性が高いです。

森永製菓:『ウイダーinゼリー』で災害時の食料対策 ムリ・ムダのない備え 日常的に食べながら備える『ローリングストック』のススメ, 2015年7月29日





燃料・熱源

ガス

 ガスは調理や暖房などに使える比較的安全性の高い燃料です。

 一般企業や駅では調理することが少ないのでガスは引き込まれていないかもしれませんが、熱電併給(コジェネレーションシステム)を活用できればガスの平時利用ができ、停電中もある程度の電力を利用することができます。

 平時と非常時の両面から、経済的な方法を模索する必要があります。


イオンモール:不断の安全追求から生まれる安心の獲得, イオンモールCSR
イオンモール:モールの安全管理



カセットガス発電機

カセットガス

 長期保管性に優れ、価格も比較的安価です。

 カセットガス製品は多種多様なので調理や暖房にも流用できます。

 AmpiTaでは実際の停電でもエアコンや冷蔵庫を使い続けた実績があります。






情報

情報収集・伝達・統制

 公共機関の人も、そこを利用する人も、情報力は劇的に低下します。

 『どうなってるんですか?』とバラバラに同じ質問をされて応対していると、それだけ手間がかかります。

 民間備蓄として一時避難者らに情報提供するツールとして、ラジオやテレビなどを提供して自ら欲しい情報を取捨選択してもらうと少しは手間が省けます。

 『○○駅でパンが配られた』『○○店で毛布を貸してくれました』とSNSで拡散されると、帰宅困難者が殺到する可能性があるので、対応困難な情報が独り歩きしないように利用者にも協力を求めます。
 善意で場所や資材を提供したのに、デマや嘘つきという情報が拡散してイメージダウンにならないよう、情報管理にも配慮しましょう。







生活・居住

避難者の生活環境

 法定的な義務がある訳ではない任意の備蓄なので完全な備えは要らないと思います。

 しかし、人道的に寒さをしのぐ物くらいはと考えるのであれば使い捨ての保温シートやカイロなどは備蓄しておいても良いでしょう。

 LCC (Low cost carrier)ではブランケット(毛布)の貸出を行っていない路線も多くあり、必要な人は事前に売店で購入してもらっているので、防寒具の備蓄も無償提供にこだわる必要は無さそうです。

 防寒具とカイロを配る際に『次の災害のために1,000円で』とカンパを募っても良いかもしれません。




帰宅支援

 公共交通機関の不通により帰宅困難となった方々が、徒歩で帰宅しない理由としては『家まで歩けない』ということが大きいでしょう。

 靴を貸出するサービスは聞いたことがありませんが、靴さえ貸してもらえれば帰れるのにと思っている人もいるでしょう。

 『善意の傘』といって雨の日に傘を貸してくれるサービスがありますが、あれは借りた傘を返すという性善説にたって貸し出しが行われています。

 汚れた靴を返されても保管に困るので、買い取ってもられれば一番良いのでしょうが、被災者心理としてはまさに『足元を見られているような』気持ちでしょうから難しさがあります。

 雪道用のアイゼンであれば、売っていたら買おうかなと思う人はいるでしょう。
 また、マスクより使い捨てスリッパの方が避難所生活では重宝するとも聞きますので、こちらは1足200〜300円くらいで買い取ってもらっても良さそうです。




※.当サイトで紹介する情報は災害時の安全を約束するものではありません。参考情報としてご覧ください。

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