★今日の課題★
プラレールの2両目動力車の連結器の復旧
プラレール2両目動力車
プラレール
『プラレール』とはタカラトミー社の登録商標であり、子供用鉄道玩具(レールトイ)の有名ブランド名です。
多くのお子さん、特に男の子は何両かでも持っていたという方は多いのではないかと思います。
2両目動力車
一般的には動力車と呼ばれるモーターを内蔵した車両は先頭車両となり、後続車両を牽引します。
しかしながら、車両のディテールにこだわった一部の車両では動力車が2両目になっている物があります。
特に『きかんしゃトーマス』シリーズには多くの『2両目動力車』があります。
連結器が特殊
2両目動力車をこれだけ話題にするには意味があります。
連結器が特殊です。
従来の物と全く形状が異なるため、困っています。
幼児は力任せに連結器を外します。簡単にフックが伸びてしまいます。なので、補修用パーツが売っています。
しかしながら、2両目動力車の補修パーツが入手困難な状態が何年も続いています。
『作る気が無い』
そんな回答があるのかと耳を疑いましたが、タカラトミーのご担当者様からの回答は『作る気が無い』そうです。
メーカーの通販ページに商品は掲載されていますが、ずっと品切れのままで問い合わせた結果です。
もしかしてと思い、ターミナル駅前にあるタカラトミーの公式ショップへ行って店員さんにたずね、その店員さんが自社担当に問い合わせても答えは同じでした。
しかも『新しい車両を買えば良い』とまで付け加えられたようで、ショップの店員さんが怒っていました。
『展示車両などから外した分が余っていればお出ししたいところですが….』『大事に使って頂こうというお客様に….』とおっしゃっていただきましたが、残念ながら東京でも大阪でも公式ショップでは手に入れられませんでした。
当面入手困難
メーカーが作らないと宣言している以上、当面は入手困難であることがわかりました。
車両は1編成3千円ほど、同じキャラクターを買い替える気にもならないですし、連結器以外は正常ですので、次なる手段に出るしかありません。
連結器創作
創作
メーカーの純正品はフックが掛かる感触が絶妙であり、子供はその感覚に慣れているので踏襲することにしました。
踏襲する方法は簡単。純正パーツを使えば良いのです。
フック部分はメーカー純正の普通の連結器を使い、かつ2両目動力車へのネジどめに対応できるように台座のような物をつくることにしました。
ブラッシュアップ
開発当初は3Dプリンタに不慣れであったこともあり、仕上がりの悪い物ばかりでした。
致命的なのは純正フックを固定するための嵌合部。積層の粗さから、ここがキレイに折れます。
試行錯誤を重ね、何作品目かわからなくなりましたが、ようやく使えるレベルの物が本日完成しました。
使い方
装着
機種にもよりますが、本体底面のネジを緩めて既存の壊れた連結器を取り除きます。
引き続き同じ位置に、新しい連結器を装着し、元のネジを締めつけて完了です。
車両を表返し、フックの向きが正常であることを確認します。
フックが左右に動くかも確認します。ここが上手く動かないとカーブで車両が倒れてしまう可能性があります。
最後は、連結器らしく連結できるか確認します。
先頭車両と2両目をつなぎ、先頭車両を押すことができれば完了です。
変法:先頭車を被牽引
本来は2両目動力車と先頭車を接続するための部材として使用しますが、変わった使用法があります。
先頭車両が故障してしまったとき、レール上では遊べなくなってしまうのがプラレールの難点でした。
そこで、先頭車両にネジ穴を開けてこの連結器を装着してみたところ、ちょうど良く嵌る車両があり、牽引される側の一般車両として生まれ変わることができました。
『パーシー』や『ヒロ』が壊れたので、この方法で再生しています。
ご覧の通り、先頭車両ゆえに牽引してもらえなかった行き場の無い故障車両が、被牽引車として再生しました。
再生した2編成をつなぎ、トーマスやディーゼルに引っ張ってもらって遊んでいます。
物語の中では蒸気機関車とディーゼル機関車は不仲かもしれませんが、プラレールの上ではディーゼルが蒸気機関車を2編成も牽引しています。
【後日談】
困っているパパ・ママへ
フリマアプリ
困っているパパさん、ママさんが居ると聞いたので、どのようにしたらお渡しできるか考えた結果、フリマアプリを使う事にしました。
2個セットにして、普通郵便で送るという方法で掲載したところ、1週間で3件も注文が入ることもあり、お困りの方々は全国に居られると実感しました。
掲載停止、販売行為も停止に!!
残念なことに、掲載停止になってしまいました。
理由は『デッドコピー』です。
どなたかの通報か、あるいは運営会社の調査か教えてはもらえませんが、デッドコピーというレッテルを貼られて、すべての販売ができなくなりました。
ほぼ、犯罪者扱いの文章が送られてきました。
デッドコピーではない
こうなることは多少予想していたので、事前に特許庁や弁理士に確認をしていました。
特許庁の相談では『純正品が部品点数1、あなたのは2点』ということがそもそもデッドコピーではないと指摘していました。
さらに『フック部分は純正品を買って装着している』ので、この部分はデッドコピーではなく、純正品そのもの。
そして『創作部分だけ取り出してみれば全く異なる形状』というご指摘もいただいておりました。
創作して造形しているパーツはフックも無いですし、これだけではプラレールを連結させることもできません。
これを『デッドコピーだ』とご指摘いただいても、どうにもならないのですが、運営側の方が強いので仕方ありません。
デッドコピーを指摘されると気づいた理由
そもそもなぜ私が、デッドコピーを指摘されると気づいたのでしょうか。
それは、ある通販サイトの運営会社からの連絡でした。
フリマアプリではなく、通販サイトの方でも同じ品を出品していたのですが、運営会社から『デッドコピーだと指摘してくる人が居ましたが、デッドコピーではないので販売停止などの処分はありません』と指摘があった旨を通知してきてくれました。
この会社では、出品者の商品を法務的な視点で確認して問題ないと判断したようです。
全く同じ品物ですが、運営会社によって対応が異なりました。
フリマアプリ運営側からは犯罪者扱い
お客さまがご出品された商品について、権利者より権利侵害として削除要請がございましたため、該当商品の削除および無期限の利用制限を行いました。 ※知的財産権を侵害する行為は違法行為です 現在のところ復帰予定の可能性はございませんので、今後のご利用はご遠慮ください。 |
上記の文章はアプリの『ニュース一覧』画面に表示された文章の冒頭の3行です。
私が『権利侵害』したと決定され、それは『違法行為』だと言われ、『今後のご利用はご遠慮ください』と退場を命ぜられました。
しかもポイントは払い戻ししません、所持している売上金は失効いたしますなどの文言も入っていました。
これについて異議を申し立てたいと事務局に問い合わせをしようとしても、そもそもそうした窓口はなく、一応は問い合わせてみましたが『お答えできません』ということで、退会せざるを得ない状況に追い込まれました。
売上金も放棄して退場
誰かが指摘してくる可能性があるので、これはデッドコピーではないことを確認してあります、という連絡は事前に運営側に伝えてあり、担当者もわかりましたと回答は得ていたのですが、突然の通知でバッサリ切られてしましました。
売上金があったのですが、振込手数料がかかることなどで相殺されてしまい、そのまま消滅しました。
【後日談】の【後日談】(2020年)
PayPayフリマで提供再開
フリマアプリのメジャー2社から退去させらたので、もうフリマアプリはしないと思っていました。
しかし、ここにきてPayPayが急成長、PayPayフリマも利用者が増えているようですので、こちらで再挑戦することにしました。
出品は慎重に、デッドコピーではない旨をしつこく書いて出品しています。
検索してみると、同様の表示をしている出品者が居られますので、参考にしていこうと思いました。
この記事を追記している時点で、PayPayフリマでは7人の方々に合計22個販売しました。
世の中で困っておられる方々が居るようですので、これからも提供を続けていきたいと思います。
今日の解決策は、連結器は3Dプリンタで内製化する、でした。
また、新たな問題として知的財産権やデッドコピーという課題が浮上しましたが、そちらは説明文を掲載して理解してもらう、が解決策でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。