★今日の課題★
急な河川の増水への対処
急な河川の増水や氾濫にご注意ください
ニュースでよく聞くフレーズ
大雨が予想される際に『急な河川の増水や氾濫にご注意ください』というフレーズを耳にします。
多少、他人事のようにも思いながら聞いていましたが、今回は直面しました。
気象データ
近くの気象データです。
短時間に強い雨が降ったことがわかります。
0~15時台 | 16時台 | 17時台 | 18時台 | 19時台~ |
0 | 1.5 | 35.5 | 3.0 | 0 |
実際の河川増水
実際の様子は動画のとおりです。100倍速で流しています。
とった行動
自動車退避
幅2mもない用水路の内水氾濫で、1m超の浸水は考えづらいとして、床上浸水はないだろうと踏みました。
しかし0.5m(50センチ)の浸水でも自動車は壊れてしまうと考え、自動車だけは避難させました。
幹線道路は浸水のリスクが少なく、かつ、浸水していればいち早く交通規制が敷かれるため、国道を目指して移動しました。
途中、市道など脇道では冠水している箇所もありましたが、県道クラスになると問題なく走行できました。
校庭に避難(!?)
私の出身地では毎年のように道路は腰の高さまで冠水し、住宅は床下浸水になるような地域でした。
自動車の被害も少なくなく、エリアの数百世帯が困っていました。
当時の田舎町にはコインパーキングは珍しく、市内に何カ所も無いのが実情、仕方なく高台の路上に駐車するというのが暗黙の了解のようになってました。
ある年から、近くの小学校などの校庭に自家用車を避難させることができるようになり、
いま住んで居る地域の市役所で自動車の仮置き場について相談しましたが、自動車は個人の財産なので個人で守ってくださいとのことでした。
この自治会内だけでも100台以上の自家用車がありますが、当然ながら100台分もコインパーキングはありませんし、そもそもコインパーキング自体が冠水の恐れがあります。
皆が自動車で遠方避難を始めると、高台のエリアに謎の渋滞が発生し、そのエリアの住民を困らせることになります。
その高台に十分な駐車スペースがあれば良いですが、無ければ路上駐車や停車が後を絶たないと思います。
このエリアは南に行くと海、東も西も大きな河川に挟まれているので、必然的に北へ向かいます。
一泊籠城
救助艇は弱者優先
我が家には高齢者も乳幼児も、難病者も妊婦も居ません。
いたって健康な一般家庭ですので、救助艇が来るのは最後の方になると思われます。
人が歩いて出入りするために設計された住宅に、救助艇を寄せて足腰が弱い高齢者を乗船させるには、相当に時間がかかります。
距離が短ければ消防署の方々が背負って移動する事もありますが、このあたりは流れの速い用水路があり、蓋の無い側溝も多いので、歩いて運ぶのは危険です。
すると、一軒一軒ゆっくり確実に救助するので、1日で当家まで救助の手が回るとは想像しづらいのです。
最低一泊は
救助を待つ間、あるいは水が引くまでの間、最低でも一泊は自宅に籠る必要があります。
食事とトイレがあれば一泊は過ごせると思います。
食事は、できれば調理せずに済むようにしておくと良いので、まずは残り物をかきあつめて何色いけるのか、次にレトルトや即席麺などのストックを確認します。
今回は夕飯時の豪雨でしたので、その日の夕食は準備済、翌日の朝食も準備済、翌日の昼食・夕食もどうにかなる程度の在庫がありました。
水道・電気
水道管直圧の地域なので上水道は使えると思いますが、一応、水の確保として浴槽に満杯のお湯、または水を張っておきます。何も起きなければ翌日の入浴や洗濯に使います。
下水道は逆流の恐れがあります。これは下水管に雨水が流れ込み内圧が上昇、トイレなどから流した水が圧に負けて逆流してくるものです。無いとは思いますが、念のため備えておきます。
方法として『水封』の強化があります。普段、下水の臭いが逆流してこないようにトイレや洗面には水封がしてあります。洗面台の下を見ると排水管がS字になっていると思いますが、あそこに水が溜まり臭いを止めています。
その拡張版で下水の逆流を阻止します。方法はビニル袋に水を目いっぱい入れて、排水口に置く方法です。トイレなら45リットルや70リットルの袋を使って便器の中を封じます。
エリア全体で停電することは少ないですが、屋外のコンセントやエアコン室外機等が冠水して漏電、一軒だけ内因的な停電を起こす可能性はあります。
漏電による停電は、問題箇所だけ切り離せば復旧できますので、知識を備えておきます。
今回は自動車の冠水被害を免れるために、自動車を幹線道路に避難させました。
仮に自宅の周囲が冠水したときをシミュレーションして、一泊分の食料などを確認しました。
特に何もするでもなく、水は引いたので一件落着です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。