★今日の課題★
調達したAdobe Master Collection CS6のお買い得度合いの評価
Adobe CS6 を知る
ソフトウェア群
Adobe Master Collection CS6をインストールすると、たくさんのソフトウェアが一斉にインストールされます。
下図がそのリストです。ここにAcrobat Pro Xも加わります。
[Link] Adobe: CS5、CS5.5、CS6リリースノートとシステム要件
発売当時の価格
2012年当時のネット記事を参考に、価格を調べてみました。
価格はWindows版、Mac版共通、消費税は当時のものを適用しています。
表中の『S』はCS5.5から、『A』はCS5から、『B』はCSの3.xや4からのアップグレードとなります。
■Adobe Creative Suite 6 Master Collection
製品版 | $2,599 | 334,950円 |
アップグレード版 S | 67,725円 | |
アップグレード版 A | 135,450円 | |
アップグレード版 B | 182,700円 | |
学生・教職員個人版 | 125,790円 |
※.UPG版はMaster Collectionからのアップグレード
■Adobe Creative Suite 6 Design Standard
製品版 | $1,299 | 166,950円 |
アップグレード版 S | 35,175円 | |
アップグレード版 A | 70,350円 | |
アップグレード版 B | 89,250円 | |
学生・教職員個人版 | 67,830円 |
■Adobe Creative Suite 6 Design&Web Premium
製品版 | $1,899 | 249,900円 |
アップグレード版 S | 49,350円 | |
アップグレード版 A | 98,700円 | |
アップグレード版 B | 124,950円 | |
学生・教職員個人版 | 100,380円 |
■Adobe Creative Suite 6 Production Premium
製品版 | $1,899 | 249,900円 |
アップグレード版 S | 49,350円 | |
アップグレード版 A | 98,700円 | |
アップグレード版 B | 124,950円 | |
学生・教職員個人版 | 83,370円 |
[Link] ダイヤモンド: アドビ システムズ社、Adobe Creative Cloudの提供を開始(2012年4月23日)
[Link] マイナビニュース: アドビ、「Adobe Creative Suite 6日本語版」を5月11日に発売(2012年4月23日)
指定校学生・教職員個人向けの特価
『指定校』とはどう決まるのかわかりませんが、指定校なら更に割引きで購入できたようです。
Adobe CS6 Master Collection | 103,000円 |
Adobe CS6 Design & Web Premium | 83,000円 |
Adobe CS6 Master Product Premium | 69,000円 |
Adobe CS6 Design & Standard | 56,000円 |
Adobe Photoshop CS6 Extended | 29,500円 |
パッケージ比較
それぞれのパッケージ内容を比較しました。
(1)Adobe CS6 Master Collection
(2)Adobe CS6 Production Premium
(3)Adobe CS6 Design & Web Premium
(4)Adobe CS6 Design Standard
製品名 | 単体価格 | (1) | (2) | (3) | (4) |
Acrobat X Pro | 57,540円 | ○ | - | ○ | ○ |
Photoshop CS6 Extended | 131,125円 | ○ | ○ | ○ | - |
Photoshop CS6 | 92,400円 | - | - | - | ○ |
Premiere Pro CS6 | 98,175円 | ○ | ○ | - | - |
InDesign CS6 | 93,240円 | ○ | - | ○ | ○ |
Illustrator CS6 | 78,750円 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Dreamweaver CS6 | 49,875円 | ○ | - | ○ | - |
Fireworks CS6 | 39,900円 | ○ | - | ○ | - |
Flash Professional CS6 | 88,200円 | ○ | - | ○ | - |
Audition CS6 | 40,950円 | ○ | ○ | - | - |
Prelude CS6 | 49,875円 | ○ | ○ | - | - |
SpeedGrade CS6 | 131,125円 | ○ | ○ | - | - |
After Effects CS6 | 131,125円 | ○ | ○ | - | - |
Bridge CS6 | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
[Link] IT media PC USER: アドビ、「Creative Suite 6」日本語版を発表(2012年4月23日)
日本市場の今
新品未開封
2015年春に販売を終了したAdobe CS6ですが、印刷業者を中心にいまだに利用している企業が多くあります。
昔から印刷屋だという企業は古いパソコンと旧バージョンのAdobe製品を持っていると思いますが、新たに印刷屋やデザイン事務所を構えた人には手持ちが無くて当然です。
そうしたビジネスユース向けに、新品未開封の状態でソフトウェアを保管している販売業者がいくつかあるようです。
大々的に広告を打って販売しているのではなく、業界関係者が訊ねれば出してきてくれる、といった販売方法になっています。
一見さんには売ってくれないと思いますが、これからお取引を充実させていきましょうという相手なら、譲ってくれるかもしれません。
価格は当時30万超え、今では稀少価値もあるので、最低でも同価格で取引されています。
個人間取引(フリマアプリ)
今では誰でも個人間取引ができるようになっていますので、Adobe製品も出品されています。
その販売実績を見ると、Adobe CS6 Master Collectionが10万円~18万円くらいで売れています。
15万円くらいのモノにチェックを入れている人が多いようですので、相場観としては15万円なら売れる、18万円でも品薄のときなら売れる、という様子です。
調べたときでまだ売れていない(販売中)商品は24万円、26万円、38万円の3点でした。
中古
フリマアプリで20万円以上の品々を見てみましたが、どれも中古品のようでした。
ある商品は製品版で、ライセンス認証解除済、ただしユーザー登録ができないと謳っています。
二者間での譲渡手続きをすればユーザー登録もできると思いますが、この出品に譲渡手続きは含まないという事のようです。
どうしても譲渡手続きが必要であれば、購入前に交渉するしかないと思いますが、匿名性がウリのフリマアプリで、個人情報を明かして貰える可能性は低そうです。
ある商品は学生・教職員個人版でした。
認証段階で学生証や職員証を見せる訳ではないので、おそらく認証できると思いますが、Adobeとしては学生版の譲渡は禁じています。
少し変わった手法で譲渡しようと試みている方が居りました。
Adobe IDに紐づいたメールアドレスを製品と一緒に送ってくれるそうで、そのメールアドレスでAdobeサイトにログイン、そこで譲受者のメールアドレスに変更、あとは譲受者がそのAdobe IDで使い続けるか、別のAdobe IDに譲渡するかといった使い方ができるようです。
中古である事がハザードではありますが、損害を受けるか否かは取引してみないとわかりません。
リーズナブル
価値照準
どこの誰に価値を感じてもらうのか、その照準の定め方によって価値観は変わります。
Adobe製品に無関心の人であれば1万円でも高いと感じるでしょうし、Adobe CS6が無いと仕事にならないという人であれば数万円の価格変動は気にならないかもしれません。
私はクリエイターではなく素人、名刺やチラシなどを内製化するためにAdobe製品を使用、ときどきダウンしてしまうMacにはIllustratorのCS5が入っている、という者です。
ゆえにAdobe製品に30万円は払いたくない、20万円も無理、10万円なら検討、8万円なら悩んで買いそう、5万円なら払う、という感じでした。
リスク・ハザード
買物をしなければトラブルは発生しません。
有名家電量販店で買物をして不良品があったとしても交換して貰えるので大きなトラブルに発展しません。
買物、すなわち売買契約には一定の危険を含みますが、買物自体がすべて危険という訳ではありません。
その危険とは、お金を損する、買った物でケガをするなどが考えられますが、いずれにしても自身の資産や所有物に何らかの危害が加わるという事を意味します。
そう考えた時、今回のケースで言えば『お金を支払ったがAdobe製品が使えない』という脅威を認識した上で、買物というハザードに飛び込み、どの程度のリスク商品を引き当てるか、どれが低リスク商品か、見極める事が求められました。
中古品はリスク過大
はじめから中古を謳っている商品は、中古品である事を了解して購入する事になるので、中古ゆえにライセンス認証できなかったと言っても、返品の交渉は難航しそうです。
ゆえに、中古であるという時点でリスクが大きくなります。
正規品はゼロリスク
当然ですが正規品を正規店で購入すれば、リスクはゼロです。
相応に費用がかかり、Creative Cloudなら月額6,248円、10年で75万円の負担になります。
イラレしか使わないとしても月額2,728円になります。
スズキのアルトバンVP・2WD・5MTが新車で737,000円なので、重みがあります。
[Link] Adobe: Creative Cloudのプランと価格
妥協点は非正規店の新品
目的はWindowsパソコンでIllustratorなどが使える事、内製的な作業目的のため最新版でなくても良い、旧製品でも確実に使えるためにはライセンス認証が確実に得られる事、ライセンス認証の最大の障壁は譲渡、すなわち中古の場合に発生する認証を受けた人の入替作業。
そう考えると旧製品で新品が良いという事になりますが、正規店では旧製品の新品は取り扱っていないので、非正規店を使わざるを得ません。
価値を感じる
パソコンが1台10~20万円くらい、5年更新でも10年間で50万円は使いません。
AdobeのCCだと10年で75万円、ハードウェアの価格を大きく上回ります。
プロなら、75万円のインフラでその何十倍も稼ぐと思いますが、素人は1円も稼ぎません。
素人には、サブスク版より永続版の方がよさそう、永続版の正規品が手に入るなら20~30万円も『リーズナブル』と思えそうな気がしてきました。
今回はAdobe製品のサブスク版(CC)と永続版(CS)に対する価値観について検討してみました。
年に数回、内部のためだけにIlllustratorなどを使う素人にとってはサブスク版は高嶺の花、あるいは豚に真珠かもしれません。
とはいえ、フリマアプリで散見される商品のほとんどが一度インストールして認証を受けた中古品、Adobeが認める方法で譲渡できるかどうかわからない商品が多いので購入リスクがつきまといそうでした。
非正規店で新品を買うという方法も、法が許せばアリの方法だなと思いました。
ギョーカイには、未開封の新品CS6も多数残っている様子ですので、それを掘り当てるのが良い方法かなと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。