★今日の課題★
災害支援タンクからパケットを取り出す
災害支援タンク
フリータンク
”mineo”(マイネオ)という通信事業者のサービスです。
マイネオは関西電力系の通信事業者で『格安SIM』の事業者といっても良いでしょう。
フリータンクとは、余ったパケットや繰越し期限が切れそうなパケットを『フリータンク』に自由に投げ込む事が出来るサービスです。投げ入れた人に見返りはありません。
タンクにあるパケットは、mineoユーザーが自由に引き出せます。パケットが足りない時、通信事業者から追加を買うのではなく、ここから無料で引き出す事ができます。
災害支援タンク
災害支援タンクは、前述のフリータンクの拡張版、被災地限定で提供されるサービスです。
災害救助法適用や特別警報発令などがトリガーとなってタンクが開放されます。
利用条件
利用するにはいくつかの条件があります。
本日試用
今日は試用できる日という事で、使ってみました。
試用なので、引き出せるのは10MBです。
欲しい量を入力して『タンクから引き出す』を押すと確認画面が現れ、『OK』すればパケットが貰えました。
パケット使い放題
mineo節約モード
mineoの通信サービスには節約モードがあります。
mineoアプリというものの中に『mineoスイッチ』というものがあり、これを『節約ON』にしておけば、通信速度が150bps程に制限されますが、パケット消費がありません。
何時間使っても、基本料金の中です。
上限まで使えば節約モード
mineoで契約している通信量をすべて使い切ると、自動的に節約モードと同じ低速度になりますが、通信は続けられます。
災害時に節約モード!?
通常モードと節約モードの違いは通信速度と料金です。
低速度の弊害は、動画などを視聴する事が難しいこと、大容量のファイルダウンロード時はタイムアウトエラーになりがちなことです。
災害時に、LINEなどで連絡を取りたいという程度であれば、節約モードでも十分に機能しますので、月末で残パケが無いという人でも、安否を伝えるには十分な通信だと思います。
データ量
ウェブ会議システムなどを1時間行うと、約1GBのデータを消費します。
メールで10MBのファイルを添付すると10MB消費かというとそうではありません。
ファイルが適切に送受信されたかをチェックする通信が伴われるので、ファイルサイズ以上の通信が行われます。
災害時の通信
そもそも輻輳状態
『輻輳』(ふくそう)とは、簡単に言うと通信が混雑してつながりにくいことです。
100本しかない通信線に200人が接続を試みれば半分はつながりません。
毎秒100MBのデータを同時に運べる回線があっても、1秒間に1,000MBの送信が行われれば10秒かかります。次々とデータが送られてくれば回線は順番待ちが長くなります。
接続のリクエストが多くなりすぎるとパンクするので、そもそもリクエストを受け付けないようになります。
高速回線も役立たず
実体験として申しますと、災害時には高速も低速も関係なく、つながりません。
光回線など有線が使えなくなったときにスマホでニュースなどの情報を得ようと思っても、数分の動画すら接続困難です。
報道にも課題
mineoが関西電力系だから擁護する訳ではなく、台風で停電してしまったときに、関西電力が謝罪する映像を報道各社がこぞって放映しました。
停電して困っている側としては、復旧の見込みを知りたく、ニュースのウェブ配信を視聴するのですが、冒頭の数十秒~数分間は電力会社の謝罪を流すので、本題に入るまでに相当な時間がかかります。
1分の動画取得に10分もかかる通信状態なので、停電の行く先がわからない日が3日も続きました。
メール添付ファイルはGoogleDrive
オンラインストレージの無料枠が大きくなったので、各社のサービスを使うと相当量の利用が可能です。
通信が遅いとき、送信側も受信側も、メールの送受に失敗してしまうことがあります。
用件を伝えるためのメールは軽いテキストデータに、そして容量の重いファイル類はGoogleドライブなどに保存してURLだけ送るようにすると、間違いのないやり取りができます。
今日は災害支援タンクと言うmineoさんのサービスを体験しました。
改めて、災害時の通信について考える機会になりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。