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交通鑑識3Dレーザースキャナ ~本日の話題~

★本日の話題★
交通鑑識が使う三次元レーザースキャナを見かけました。




百聞は一見に如かず




京都市内の国道171号線

 今回見かけたのは京都府京都市です。

 したがって、京都府警察の備品だと思います。




交通事故科学捜査の進化

 警察白書(令和3年版)によると、交通事故事件捜査は進化しており、またドライバー側でもドライブレコーダーによる証拠保存などが進んでいるため操作は緻密化しているようです。

 科学捜査のツールの1つとして3Dレーザースキャナの導入が広がっているそうです。
 筆者の勝手なイメージですが、ひき逃げ事件があると、警察官が横並びになって道路の端から端まで小さなゴミも拾って歩くような姿を想像してしまいます。

 今では三次元で路面状況や痕跡、遺留品の散乱状況などを正確に記録して残す事ができるようになっているそうです。

【参考】令和3年版警察白書

【参考】令和3年版警察白書, 適正かつ緻密な交通事故事件捜査




ODBやECUも役立つ

 近年のあおり運転などの逮捕はドライブレコーダーのデータが役立っていますが、交通事故の根本的な原因の部分では車載記録装置が役立つことも多いようです。

 ODBとはOn-Board Diagnostics、車載式故障診断装置の略称です。

 ECUはElectronic Control Unit、電子制御装置でエンジンやトランスミッション等を制御する装置です。

 最近の電気自動車やハイブリッド車では電池の電圧異常を感知して、車を動けない状態にすることもあるのですが、それにはODBが関係しています。

 池袋の暴走事故では、車が勝手に暴走したようなことを運転手さんが話していましたが、本当に車に異常があったのか、記録上では異常は検知されていないのか、このようなデータを解析することでわかるようです。

 あくまで『記録上』の証拠なので、その記録が正しいかどうかの証明が必要だとは思いますが、自動車メーカーが確信を持って出荷しているデータ記録装置を否定することは難しそうなので、信じるに足る証拠になると思います。




被害者としても、加害者としても。

 交通事故には被害者も加害者も居ます。

 この二者を明確に分けようとする傾向もありますが、どちらにも過失があることも少なく無いと思います。

 ガードレールで仕切られた国道に、ガードレールを乗り越えて人が飛び出してきて接触してしまったとき、車が人にぶつかったという瞬間だけを切り取れば車に過失があるかもしれませんが、そもそもそこに人が居なければ接触することは無かったので、車の運転手を『加害者』としつつもある面では加害者にさせられてしまった被害者的な立場があるかもしれません。

 こうした状況が詳細に再現できるかもしれない科学捜査には、車を運転する側にも、車にぶつけられてしまう側にも役立つ科学技術が詰まっていると思います。

 償うべき罪はつぐなうべきですが、犯した罪以上の罰を受ける必要もないと思いますので、公平公正な捜査が行われることは国民の利益にもなると思いました。




交通事故の被害者も大変

 筆者は、人生が変わってしまうほどの大きな交通事故に遭ったことがあります。

 当時は長期入院を強いられ、経営していた会社は廃業、元の職種に就く事もできないので、まったく違う業種に移りました。

 赤信号で停止中、サイドブレーキを引いた状態、最後尾から数えて2台目というところで、玉突き事故に巻き込まれました。

 最初に追突された信号停止最後尾の乗用車は大破、筆者の車も大きく破損、そして筆者の車は前の車に衝突して止まりました。

 この事故の様子を警察に説明し、裁判でも明らかにしていく作業は非常に大変でした。大怪我をして意識も朦朧としている中で警察に聞かれたとおりうなずいていたら、実際の状況とはまったく異なる調書が出来上がっていたので、弁護士から意見を述べて貰いました。

 事故の過失が認められ、自動車などの修復可能な物は修復されましたが、休業補償などは難航しました。被害者の一人にボランティア活動をされている人が居て、謝礼は貰うが薄謝、それを所得とみなされて微々たる補償が提示され、生きがいとされていたボランティアにも行けない身体になり、相当に辛い思いをされたと思います。

 筆者も念願かなって起業した会社を廃業することとなり、手に職と思って修業してきた職業からも離れることになり、人生をリセットして異業種に行く事となってしまったので、ダメージは大きかったです。

 せめて交通事故の事実だけでも科学捜査で明らかにされると被害者にとっても、もしかすると運転していた人にとっても、良い事になるのではないかと思います。




 今回は三次元レーザースキャナを路上で見かけたので話題として取り上げましたが、最後は愚痴っぽい内容になってしまいました。みっとみないなと思いつつも、そのまま原文を残しました。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

解決

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