大阪国際空港(伊丹)には2本の滑走路があります。ほとんどが長い方の滑走路で発着しています。
航空機の進行方向は南東から北西に向かう方法がほとんどですが、風向きなどによって逆回りとなる日が年に何回かあります。
通常が『32L』と書かれた所から着陸、または発進します。
14R
2023年8月上旬、台風6号が沖縄で行ったり来たりしたとき、関西でも風の影響を受けていました。
大阪国際空港(伊丹)では普段とは逆回り、14Rを発着点とする滑走路運用となっていました。
この向きになると、兵庫県尼崎市の塚口や武庫之荘あたりで高度500m、そこから伊丹市の昆陽里や宝塚インターあたりまで高度を維持します。
高度500mは航空機を目視できる距離です。
実際に住宅街で撮影した映像をご紹介します。
2023年8月6日
『ワン・フォー・ライト』と呼ばれる『14R』から着陸する数分前の航空機を捉えた映像です。
調べてみるとこの飛行機は札幌発・伊丹着の全日空774便、ボーイング787-8という機体でした。
flightradar24
航空機を特定した方法の1つは航空会社や空港のウェブサイトから、運行状況を確認して撮影から5分以内の着陸機を探しました。こちらは事後確認です。
リアルタイムには、アプリ『flightradar24』を使い、航空機が近づいてくるところからウォッチしていました。
奈良県の生駒あたりを過ぎて東大阪市、大阪市と来て、淀川を渡ったあたりからカメラを構えると小さな機体らしきものが見え始めます。夜間ですと照明が見えるので、より早く確認できます。
伊丹を断念し関空へ行くANA機
大阪国際空港(ITM)は離発着が21時までに制限されています。仕事で利用する上ではもう1時間くらい延長してもらえるとありがたいのですが、ルールなので仕方ありません。
8月6日は21時を過ぎても着陸する航空機が多くありました。何機も上空待機を命ぜられて旋回していたのですが、ANA41便は伊丹着陸を断念して関西国際空港(KIX)へ航路変更しました。
記録によれば19時40分頃に東京国際空港(HND)の駐機場を出発、20時頃に離陸して20時半から21時頃まで三重県上空を旋回、21時から15分間ほど奈良県上空を旋回、そして関西国際空港へと向かっています。
同じ時間に、同じ場所で上空待機していたJAL2176便(機体記号JA244J)は伊丹に着陸しています。
関空へ行った機体(JA743A)は翌朝、ANA9062便として回送運航(フェリーフライト)され、関西国際空港(KIX)から東京国際空港(HND)へと移動しました。
2023年8月8日
14Rが続くので、新たな動画も撮影してみました。この日撮影できた航空機は以下のとおりです。
- JL2400 Kagoshima(KOJ) – Osaka(ITM)
Embraer E190STD - ANA732 Sendai(SDJ) – Osaka(ITM)
Airbus A321-272N - JL2342 Izumo(IZO) – Osaka(ITM)
Embraer E170STD - ANA015 Tokyo(HND) – Osaka(ITM)
Boeing 787-9 Dreamliner
たくさんの飛行機が飛んでいましたが、外は40℃近い猛暑日でしたので撮影時間は1時間以内にさせて頂きました。
2023年8月9日
翌日も14Rでしたので、こんどは無線を聴いてみました。どのタイミングで何を話すのかはわかりませんが、交信されながら着陸していくことがわかります。
おわりに
今週は高温が続く日々でしたが、家の上を航空機が飛び続けるので、気になって撮影してみました。
特に珍しいことは無かったのですが、何か見つけたら撮影したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。