★今日の課題★
前回の使用から5年が経過する発電機のエンジンオイル交換
5年前の大停電
2018年9月4日13時半頃、兵庫に上陸した台風は新幹線ほどの速さの風が吹きました。
これにより1千本以上の電柱が倒壊するなどの損傷を受け、関西電力と中部電力で300万軒程の停電が発生しました。
私宅でも52時間停電しました。
発電機が大活躍
2018年9月4日13時半頃に停電してから52時間、9月6日までの間を小型の発電機と太陽光発電で過ごしました。
小型発電機『エネポ』(enepo)は1000W近くの家電品が使えるので、当時は冷蔵庫を最優先、電子レンジや洗濯機は輪番制、就寝時はエアコンに電力を割り振りました。
発電開始後にカセットガスボンベの調達に走りまわりました。当時はカセットガス発電機を持っている人が少なかったのか、皆さん備蓄があるので臨時で調達する人が居なかったのか、意外にも簡単に調達できました。
試運転はしたがオイルは…
2018年9月の長時間使用から約5年、試運転的なことは何度かしましたが、オイル交換はサボっていました。
今回、台風が直撃する恐れがあること、その中心では最大瞬間風速が50m/s規模、2018年の大停電のときと同規模になる可能性があるので発電機の出番を想定しました。
オイル交換
オイル交換はさほど難しくありません。
オイルの入口と出口が同じなので、その給油口から古いオイルを捨てて、新しいオイルを注いで、終わりです。
今回はオイルで機関内を共洗いする工程を加えました。
ただし、さほど汚れていなかったので必要なかったかもしれません。
手順(オイル交換)
- エネポ、オイル、プラスドライバー、その他資器材を用意する
- エネポの正面カバー(メンテナンスカバー)のネジ1本をプラスドライバーで緩めて、カバーを外す
- オイル給油キャップを外す
- トレイを用意して、給油口の下に置く
- エネポ本体を前に傾けてオイルを吐出させる(オイルを抜く)
- 計量カップにオイルを250mL用意する
- オイル給油口にジョウゴ(漏斗)を当て、計量カップからオイルを全量注ぎ込む
- オイル給油口を目視し、適量充填されていることを確認する
- オイル給油キャップを閉じる(締める)
- メンテナンスカバーを戻す(取り付ける)
- 試運転する
試運転
オイル交換を終えたあとはエンジンをかけて試運転します。
残っていたオイルでも潤滑できてしまうので短時間で異常は出ないかもしれませんが、異臭や異音など五感を使って感知します。
手順(試運転)
- エネポとカセットガスボンベ2本を用意する
- エネポのボンベカバー(上蓋)を開ける
- 操作レバーが『解除』の位置にあることを確認する
- カセットガスボンベの口金側にある切り欠きを下側にして、カセットガスボンベを取り付ける
- 2本目のカセットガスボンベも同じ作業を繰り返す
- 2本のボンベが回転しないことを確認する
- 操作レバーを『固定』の位置に合わせる
- ボンベカバーを閉じる
- 正面にあるエンジンスイッチのダイヤルを『運転』に合わせる
- エネポのボンベカバー(上蓋)を片手で押さえながら、他方の手で始動グリップを持つ
- 始動グリップを斜め上方向に素早く、勢いよく引いてエンジンを始動する
- 始動グリップをゆっくりと元に戻す
- 排気口を目視して白煙や黒煙が出ていないことを確認する
- 全体を見回して異常所見、異臭、異音などが無い事を確認する
- 適当な家電品などを接続して、10分以上運転する
- 試運転後、エンジンスイッチのダイヤルを『停止』に合わせる
- ボンベカバーを開き、操作レバーを『解除』の位置に合わせる
- カセットガスボンベを取り出す
- ボンベカバーを閉じる
- 外観を目視点検する
使用機材
ホンダ(Honda)発電機 エネポ EU9iGB 900VA
外寸:36mm×524mm×262mm 定格交流出力50/60Hz:100V-0.9kVA 騒音(dB):79〜84 連続運転時間:1/4負荷の場合2.2hr、定格負荷の場合1.1hr 周波数切替スイッチ付/オイル警告装置付/エコスロットル付 |
カセットガスボンベ
こんろなどに使われる物と同じボンベです。 経験的に言うと、どこのブランドでも中身のガスに大差はないのでエネポは動きます。動作しない、燃焼しないガスは無いと思います。 |
ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー
プラスドライバーです。 電気屋さん御用達、よく使われている、使いやすいドライバーです。 |
エンジンオイル 10W-30
発電機『エネポ』はエンジンで発電するので、エンジンオイルが必要です。 4ストローク用のエンジンオイルであればだいたい対応するようですので、適当な物を選ぶと良いです。 取扱説明書では『10W-30』が推奨されているので、その種類を選ぶと良いです。 |
オイルジョッキ
エンジンオイルを入れて、注ぐことができる専用品です。 エネポの場合、250ml(0.25L)しか注がないので、1リットルのオイルジョッキでもやや大きいです。 保管場所に困りそうであれば漏斗(ジョウゴ)にしても良いと思います。 |
オイルジョウゴ(漏斗)
オイルを注ぎやすくするためのツールです。 オイル給油口が注ぎづらい位置にあるので、このようなツールが必要になります。 |
計量カップ
調理用の計量カップで十分です。 注ぐ量は250mLなので、さほど大きな物は要りません。 使いやすそうなものを買えば良いと思います。 ジョッキで注ぐ場合は、計量カップは要りません。 |
オイル交換受け皿(オイルドレンパン)
オイルを捨てるときに受け皿となるトレイです。 そのまま捨てるのか、リユースするのかで選ぶ物が変わります。 |
オイル処理パック
オイルを受けて、固めて、そのまま捨てられる段ボール箱です。 DIYでオイル交換をする人のマストアイテムだと思います。 ただし、エネポは250mLしか容量がないので、余りある吸収量になります。 色々と考えるよりも、数百円で燃やせるゴミとして捨てられるのは魅力的です。 |
ウエス
オイルの作業をする際のマストアイテムだと思います。 昔ならボロ布を使っていたかもしれませんが、今は使い捨てで良いものがたくさんあります。 |
おわりに
今回は小型可搬型発電機のエネポを使う可能性が出たのでオイル交換を実施しました。
見た感じではキレイなオイルでしたので交換しなくても良かったのかもしれませんが、酸化などは見た目ではわからなそうなので、一応は交換したということで安心かなと思います。
発電機を使わずに済む事を願いますが、使わざるを得ないときには大活躍してもらいます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。