★今日の課題★
Thunderbirdで一部のメールサーバにあるメールが受信できないが、他のメールサーバは受信できる現象
起動時挙動の過信
Thunderbirdを起動すると、自動的に受信する設定にしてあるため、順次メールサーバを確認していきます。
受信されれば当該フォルダは青色の太字に変わり、新着メッセージがあることがわかります。
新着メッセージが無ければ、下方のバナーに『ダウンロードされたメッセージはありません』と表示されます。
これが普通のThunderbirdの挙動です。
筆者は複数のメールアドレスを同時に管理しているので、挙動としては下図のようにいくつかのアドレス(アカウント)で青色表示に変わります。
Thunderbird起動時に、1つでも青色に変化すれば、インターネット接続が確立されていて、Thunderbirdも正常に動作しているであろうと判断していましたが、ここに落とし穴がありました。
受信できない
Thunderbirdが起動できていて、新着メッセージもしっかりと読むことができていたので何ら問題ないと思っていましたが、そうでも無かったです。
最初に気づいたのは、スマホでは新着メッセージが表示されているにも関わらず、Thnderbirdでは新着メッセージが無いという挙動を示したことへの違和感からです。
このとき、ブラウザでインターネット接続も確認できましたし、ウェブメールとスマホメーラーアプリの両方で新着メッセージを確認できました。
しかしながら、Thunderbirdでは新着メッセージがないというか、無反応です。
受信ボタンを連続して押してみると、下図のようなメッセージが出てきますが、受信は行われません。
送受信できない
Thunderbirdでメッセージを作成して送信してみました。
結果はNGです。
これで送受信できていないことが確認されました。
メールサーバ単位
メールアドレス(アカウント)を1つずつ調べていくと、メールサーバ毎の不調であることを窺い知ることができました。
当方では4種類のメールサーバに接続する設定になっています。
- さくらインターネット・契約A
- さくらインターネット・契約B
- eo光(eo光回線付帯アカウント)
- mineo(mineo回線付帯アカウント)
今回は一番上のメールサーバに接続できない現象が起こったようです。
昨年も….
振り返ってみると、昨年の春頃にリストの2番目のメールサーバのアドレスで受信できなくなっていた時期が数か月ありました。
あまり使用頻度が高くないアドレスであったため、メールが来ていないだけかと思っていましたが、こちらが受信できていないということに気づいたときは冷や汗ものでした。
某有名大学での講演依頼を承諾したのち、細かな調整が必要であったにもかかわらず数か月間もメールを無視していた講師、という感じになってしまいました。
大学の先生から別の手段でご連絡頂けたので何とか学生さんには迷惑を掛けずに済みましたが。
回線の問題ではない(と思う)
今回の現象に気づいたのは出張中でした。
自宅でeo光回線で使っていたときは正常、外出先でテザリングを使ってmineoのDoCoMo回線に接続してメール受信をしたところ事象に当たりました。
テザリングに使っていたスマホに搭載のメーラーソフトでは受信できていました。
一旦パソコンをシャットダウンし、再起動しても同じです。
施設内Wi-Fiに接続したところ、メールは開通しました。
ここまではスマホかmineoに問題があるのではないか、と疑われると思います。
帰宅してeo光回線につないだところ、再び一部のメールサーバに関わるメールが受信できない現象に遭遇しました。
eo光回線を切り、mineoのDoCoMo回線でテザリング接続したところ、こちらは受信できました。
外出先ではテザリングで失敗、帰宅した際には光回線で失敗するがテザリングは成功する、ということで回線の問題では無さそうです。
メールサーバにブロック機能?
メールサーバについては、さくらインターネットで2つ契約があり、片方は接続できて、他方は接続できないという状態なので、さくらインターネットに対する接続設定が悪いということはないと思います。
ただし、もしメールサーバにIPアドレスでブロックするような機能があれば、接続を拒否されている可能性があります。
5年以上前ですが、あるセキュリティ会社のメールサーバではIPアドレスでブロックする機能が働き、不正アクセスかもしれない行動があったIPアドレスからの接続要求を拒否していました。
筆者のように固定IPアドレスなどは持っておらず、通信事業者が割り当てたそのときどきのIPアドレスで接続している者としては、どこの誰かわからない人が行った悪事によって接続拒否されると困ってしまいます。
今回、その可能性を否定しきれないのが、私宅のルーターを再起動して、光回線との接続を更新したことで、メールの送受信が可能になったためです。
次回、テザリングで異常が発生した際には、一旦機内モードに切り替えて回線を切り、再接続してみたいと思います。
制限範囲内
さくらインターネットではメールの送受信に制限を設けています。
下表によると15分毎に100通~250通程度の送信件数制限があるとされていますが、今回は送信件数ゼロの状態で現象が起こっています。
ライト/ スタンダード/ プレミアム | 15分毎に100通程度 (400通/時間 9,600通/日 換算、ただし15分に100通程度を超えない範囲) |
ビジネス/ ビジネスプロ | 15分毎に250通程度 (1,000通/時間 24,000通/日 換算、ただし15分に250通程度を超えない範囲) |
教訓は『注意深く』
新着メッセージが無いだけだと慢心していたことで他人に迷惑をかけたので、いまは注意深くメーラーソフト(Thunderbird)を使っています。
今回の現象はThunderbirdの問題では無さそうですが、Thunderbirdが万全だと思い込んでいるとミスをしそうなので、注意は払い続けています。
ときどき、ウェブメールと比較して受信できていないメールが無いか確認することも必要だと思います。
主要なメールアドレスはスマホでも受信しているので、見落としの抑止に期待しています。
Thunderbirdのバージョン
今回の事象はThunderbirdの115.8で起こっています。昨春も同様のことが起きているので、Thunderbirdのバージョンの新旧に関わらず、ということだと思います。
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おわりに
今回は突然のメール送受信不可、しかも特定の一部のメールアドレス(アカウント)での事象でしたので見落としそうでした。
調べていくと、特定のメールサーバによって管理されているメールアドレス(アカウント)が一斉にNGであり、かつ、他のメールサーバは正常であるという事象でした。同じ会社で契約しているメールサーバでも可否がわかれたので、このあたりはわかりづらい現象です。
改善策は見つかっていないので、当面は注意深く対応する、という方法が解決策になると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。