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大学在学中のモバイルノートPCを選ぶ ~今日の課題~

★今日の課題★
大学生が使うノートパソコンを選ぶ

 大学生が使うパソコンについて、真剣に考えてみました。

 数年前、知人から、娘が大学で使うパソコンを○万円で選んで欲しいと言われ、予算内で選んだことがありました。

 今回は、予算20万円まで、在学中に買い替えることがないようにすること、1日中充電できない可能性があるため10時間程度はバッテリ駆動できるもの、1kg前後の軽さであること、という条件で探してみました。




  1. 要件
  2. 富士通の世界最軽量パソコン
  3. Lenovo
  4. mouse
  5. ThinkBook 13x Gen 4
  6. 換装
  7. 拡張
  8. 保護
  9. 大学の指定・仕様
  10. 今回は
  11. おわりに




要件

 大学生が使うという前置きがあるので、ある程度の要件定義はできます。

 今回は理系大学生、レポート提出が多くあり、画像を伴うことも少なくない大学生です。もう少し詰めておくと数週から数か月の学外実習を伴うこともわかっています。

 ある大学では以下のような要件定義がありましたが、プロセッサの部分は世代が不明です。

  • 携帯可能なノートパソコン または タブレット型パソコン(Surfaceなど)
  • Windows11 (Macを選ぶ理由がなければWindows推奨)
  • Intel Core i5相当以上のCPU
  • 8GB以上のメモリ
  • 256GB以上のSSD
  • 無線LAN(Wi-Fi)
  • ハードウェアキーボード搭載
  • カメラ(内蔵or外付)
  • スピーカーとマイク(内蔵or外付)
  • ウイルス対策ソフト

 これらを参考に、大学卒業までの4~6年後を見据えて、今回は以下の要件で探してみました。90分の講義6コマで9時間、休み時間なども合わせて大学滞在時間10時間として、バッテリは10時間以上の物を探しました。

  • ノートパソコン(ラップトップパソコン)
  • 重さ1.3kg以下(手元にある1.8kgのPCからペットボトル1本分軽量化)
  • Windows 11
  • プロセッサは8コア以上、最大3.5GHz以上
  • メモリ16GB以上
  • SSD 512GB以上(換装可能であれば4TBにUpgrade)
  • ディスプレイは13~14インチ
  • バッテリ駆動10時間以上(JEITA測定法・動画再生時)
  • アダプタ接続はUSB-C
  • カメラ・マイク・スピーカー内蔵、3.5mmピンジャック付き
  • Wi-Fi

 プロセッサについて、もう少し深く調べてみました。第13世代のCore i5を基準とした場合、低位で10コア、16スレッド、ベース2.5GHz、ブースト時4.6GHzです。上位機種で14コア、20スレッド、ベース3.5GHz、ブースト時5.1GHzです。

 インテルであればCore Ultraシリーズが5の最低ランクでも要件を満たしそうですが4年後を見据えて7を最低ラインにすると良さそうです。第14世代のCore i5でギリギリのラインだとすれば、i7以上を選ぶべきかなと思います。

 AMDですとRyzenの7であればどのシリーズでも、5でも概ね満たしそうですが4年後の標準に対しては不安があります。

 どちらも『7』以上が良さそうです。


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富士通の世界最軽量パソコン

 FMV Zero(LIFEBOOK WUシリーズ)は世界最軽量だそうです。634gは確かに軽いと思います。


 この製品には634gのウルトラライトモデルと、888gのハイパフォーマンスモデルがあります。

 ディスプレイは14.0型ワイドWUXGA(1920×1200)ノングレア液晶、インターフェイスはHDMI出力×1、USB Type-C×2、USB Type-A×2、有線LANを備えています。

 ACアダプタはUSB-C、搭載するバッテリを大きくすると65Wに対応するようです。すなわち、カスタマイズが必要です。

ウルトラライトモデルハイパフォーマンスモデルスタンダードモデルスタンダードモデル
LIFEBOOK WU5/J3LIFEBOOK WU4/J3LIFEBOOK WU2/J3LIFEBOOK WU2/J
本体標準173,000円177,900円139,700円134,500円
FMVユーザ157,400円165,400円127,100円126,400円
Win 11 Home±0円±0円±0円±0円
Win 11 Home → Pro+8,100円+8,100円+8,100円
Intel Core i3 – 1315U
8GBメモリ
±0円
Intel Core i5 – 1235U
8GBメモリ
±0円
Intel Core i5 – 1235U
16GBメモリ
+16,600円
Intel Core Ultra 5 125U
8GBメモリ
±0円±0円+29,200円
Ultra 5 / 16GBメモリ+17,900円+20,500円+48,300円
Ultra 7 / 16GBメモリ+38,400円+39,900円+70,000円
Ultra 7 / 32GBメモリ+58,100円+54,300円+87,300円
Ultra 7 / 64GBメモリ+107,100円+110,200円
SSD 256GB±0円±0円±0円±0円
SSD 512GB+19,700円+20,100円+22,400円+19,800円
SSD 1TB+43,100円+44,000円+44,200円+43,400円
SSD 2TB+71,700円+73,300円+73,700円
Office Home & Business+18,100円+18,500円+18,500円+18,200円
バッテリ 31Wh±0円±0円±0円
バッテリ 64Wh±0円+3,600円+4,200円

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Lenovo

 ThinkPad X シリーズはパワフルかつ軽量なウルトラポータブルなサイズ・フレームです。

 ThinkPad T シリーズは生産性とセキュリティ機能を兼ね備えたフラッグシップモデルです。重量は1.4kg未満、内蔵電池で20時間使用可能です。

 ThinkPad P シリーズは高負荷に対応した高処理能力を持つモバイル・ワークステーションです。

 ThinkPad Yoga シリーズは2-in-1のノートパソコンです。

 ThinkPad L シリーズはコストパフォーマンス重視です。

 ThinkPad E シリーズは手軽な価格帯のスモール・ビジネスユーザー向けの商品です。価格重視です。

 ThinkPad Z シリーズはクラフトマンシップ&サステナビリティにこだわったプレミアムモバイルです。

ThinkPad X1
ThinkBook 13x Gen 4

IdeaPad Slim 5 Light Gen 10ThinkBook 13x Gen 4ThinkPad X13 Gen 4 AMDThinkPad T14s Gen 5:プレミアムThinkPad X1 Carbon Gen 12
販売価格123,860円177,870円184,910円222,585円196,438円
製品番号83J20008JP21KR001EJP21KCCTO1WWJP5
プロセッサAMD Ryzen 7 7735HS
3.20GHz
最大4.75GHz
インテル CoreUltra 5 125H
Eコア最大 3.60GHz
Pコア最大4.50GHz
 AMD Ryzen 7 PRO 7840U
3.30GHz
最大5.10GHz
インテル Core Ultra 7 155U
Eコア最大3.80GHz
Pコア最大4.80GHz
(165U vPro +8,800円)
インテル Core Ultra 5 125U
Eコア最大3.60GHz
Pコア最大4.30GHz
OSWindows 11 Home 64bitWindows 11 Pro 64bitWindows 11 Home 64bitWindows 11 Home 64bitWindows 11 Home 64bit
グラフィックカードAMD Radeon™ 680M グラフィックスCPU内蔵
(インテル Arc グラフィックス)
内蔵グラフィックス内蔵グラフィックス内蔵グラフィックス
メモリ16GB16GB32GB16GB
(32GB +18,700円)
16GB
(32GB +18,700円)
ストレージ512GB SSD M.21TB SSD M.2512GB SSD M.2512GB SSD M.2256GB SSD M.2
ディスプレイ13.3 WUXGA
(1920 x 1200)
13.5 2.8K
(2880 x 1920)
13.3 WUXGA
(1920 x 1200)
14 WUXGA
(1920 x 1200)
14 WUXGA
(1920 x 1200)
内蔵カメラIR&1080p FHDカメラ IR&1080p FHDカメラ720p HDカメラ500万画素カメラ IR&1080p FHDカメラ
USB4 Type-C2
Thunderbolt 4322
USB 3.2 Gen13222
HDMI1111
マイク/イヤホン11111
NFC
(+2,200円)
バッテリ4セル 54.7Wh 4セル 74Wh3セル 41Wh
(4セル 54.7Wh +1,100円)
3セル 58Wh3セル 57Wh
バッテリ駆動動画再生11.9時間
アイドル23.9時間
動画再生12.1時間
アイドル32.9時間
最大22.3時間動画再生14.2時間
アイドル33.6時間
動画再生12.8時間
アイドル35.4時間
電源アダプタ65W USB Type-C65W USB Type-C45W USB Type-C
(65W +1,100円)
45W USB Type-C
(65W +2,200円)
65W USB Type-C
指紋センサーなしありなし
(+1,100円)
ありあり
キーボードバックライト付バックライト付マグネシウムバックライト付バックライト付
Officeなしなしなしなしなし
本体寸法295.58 x 206.95 x 14.3292.9 x 205 x 12.9301.7 x 214.8 x 15.95313.6 x 219.4 x 16.9312.8 x 214.75 x 14.96
本体質量1.15kg1.17kg1.19kg1.24kg1.08kg
製品仕様製品仕様製品仕様製品仕様製品仕様製品仕様

IdeaPad Slim 5 Light Gen 10
ThinkBook 13x Gen 4

ThinkPad X13 Gen 4 AMD
ThinkPad T14s Gen 5:プレミアム

ThinkPad X1 Carbon Gen 12
ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9(参考)

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mouse

 電池が10時間以上という製品が見当たらなかったので、適当に安そうなものと、高そうなものを選んで表を作りました。1kg未満の軽量タイプは存在しました。

 カスタマイズできるところがマウスコンピュータの魅力ですので、組み合わせ次第では良い機種に巡り合えるかもしれません。

MousePro C4-I7U01BK-BMousePro G4-I7U01BK-E
販売価格149,820円239,800円
製品番号C4I7U01BKBBAW101DECG4I7U01BKEBAW101DEC
プロセッサインテル Core i7-1255Uインテル Core Ultra 7 258V
OSWindows 11 Pro 64bitWindows 11 Pro 64bit
グラフィックカードインテル UHD
インテル Iris Xe
インテル Arc グラフィックス 140V
メモリ8GB32GB
ストレージ256GB (NVMe)500GB (NVMe Gen4×4)
ディスプレイ14型 (ノングレア)
1920×1200 (WUXGA)
14型 (ノングレア)
1920×1200 (WUXGA)
内蔵カメラ100万画素100万画素
USB4 Type-C
Thunderbolt 41
USB 3.2 Gen1
USB 3.122
USB 3.011
HDMI11
マイク/イヤホン11
NFC
バッテリリチウムポリマーリチウムポリマー
バッテリ駆動動画再生6.5時間
アイドル10.0時間
動画再生6.0時間
アイドル19.0時間
電源アダプタ19V 45W65W USB Type-C
指紋センサーあり
キーボードありバックライト付
Office
本体寸法324.9 x 223 x 20.5402 x 290 x 72
本体質量1.37kg946g
製品仕様製品仕様製品仕様

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ThinkBook 13x Gen 4

 ここまで色々と見てきたのですが、印象に残った機種の最上位がThinkBook 13x Gen 4でした。

 もう少し深掘りしてみると、インテル Core UltraプロセッサーはAI処理に強いようです。

 ThinkBook 13x Gen 4を基準に、同じような仕様にしたときの費用を比較してみました。

 特徴としてはプロセッサがUltra 5 125の『H』と『U』の違いがあります。Hの方が性能が高いようです。
 インテルによると125Hは375ドル、14コア、18スレッド、Efficient-coreのターボブースト利用時最大3.6GHz、
Performance-core最大4.5GHzです。GPUは、グラフィックス最大動的周波数が2.2GHzです。
 125Uは363ドル、12コア、14スレッド、Efficient-core 3.6GHz、Performance-core 4.3GHzです。GPUは、グラフィックス最大動的周波数が1.85GHzです。

 カメラはLenovoの2機種が1080p FHDです。2Kと呼ばれるものです。富士通のカメラも同様だと思いますが、『IR』の有無に違いがありそうです。

 ディスプレイは圧倒的な差があります。ThinkBook 13x Gen 4は2.8K、2,880×1,920です。他の機種の多くがWUXGAです。画面の精細さが違います。

 一方でThinkBook 13x Gen 4にはHDMI端子がありません。インターフェイスはThunderbolt 4(USB-C)だけです。普段から拡張端子を持ち歩く必要がありそうです。

 バッテリはThinkBook 13x Gen 4がかなり大きな容量であると思われますが、省エネ性能では他の2機種が優れているかもしれません。このバッテリ容量による重さの差が出ていそうです。いずれの機種も、外出中に充電せず居られるようです。

 充電はいずれもUSB-Cで行われるので、最悪のケースを想定してモバイルバッテリを持ち歩いていれば、パソコンを使用できる時間を延長できそうです。大学内であれば、研究室でモバイルバッテリを充電しておいて、休み時間に取りに行って授業中にパソコンへチャージ、また研究室でモバイルバッテリを充電、といった使い方でもしのげそうです。

ThinkBook 13x Gen 4ThinkPad X1 Carbon Gen 12
LIFEBOOK WU2/J3
販売価格177,870円239,074円253,900円
製品番号21KR001EJP21KCCTO1WWJP5FMVUH03002
プロセッサインテル Core Ultra 5 125Hインテル Core Ultra 5 125Uインテル Core Ultra 5 125U
OSWindows 11 Pro 64bitWindows 11 Home 64bit
※.Pro選択不可
Windows 11 Pro 64bit
グラフィックカードCPU内蔵CPU内蔵CPU内蔵
メモリ16GB16GB16GB
ストレージ1TB SSD1TB SSD1TB SSD
ディスプレイ13.5 2.8K
(2880 x 1920)
14 WUXGA
(1920 x 1200)
14 WUXGA
(1920 x 1200)
内蔵カメラ IR&1080p FHDカメラ IR&1080p FHDカメラフルHD 207万画素
USB4 Type-C2
Thunderbolt 432
USB 3.2 Gen122
HDMI11
マイク/イヤホン111
NFC
バッテリ4セル 74Wh3セル 57Wh64Wh
バッテリ駆動動画再生12.1時間
アイドル32.9時間
動画再生12.8時間
アイドル35.4時間
動画再生11.5時間
アイドル30.0時間
電源アダプタ65W USB Type-C65W USB Type-C65W USB Type-C
指紋センサーありありあり
キーボードバックライト付バックライト付バックライト付
Officeなしなしなし
本体寸法292.9 x 205 x 12.9312.8 x 214.75 x 14.96308.8 x 209 x 15.8
本体質量1.17kg1.08kg0.888kg
製品仕様製品仕様製品仕様製品仕様

ThinkBook 13x Gen 4
ThinkPad X1 Carbon Gen 12
LIFEBOOK WU4/J3

 せっかくなので、ThinkBook 13x Gen 4の中で上位に変えた場合のシミュレーションもしてみます。

 インテル Core Ultra 9 185Hにアップグレードすると、OSがProではなくHomeにダウングレード、SSDも512GBにダウングレードさせて2万円高いということなので、プレミアムにする価値がどこにあるのか要検討です。

 もう1つ上のUltra 9で、かつWindows 11 Proは自動的にメモリが32GBになっています。その他諸々で倍以上の値段になっています。

ThinkBook 13x Gen 4ThinkBook 13x Gen 4:プレミアム
ThinkBook 13x Gen 5:プレミアムThinkBook 13x Gen 4
販売価格177,870円197,296円204,710円378,400円
製品番号21KR001EJP21KRCTO1WWJP421LUCTO1WWJP421KRCTO1WWJP2
プロセッサインテル Core Ultra 5 125Hインテル Core Ultra 9 185Hインテル Core Ultra 7 155H
※.カスタマイズ可
インテル Core Ultra 9 185H
OSWindows 11 Pro 64bitWindows 11 Home 64bit
※.Pro選択不可
Windows 11 Home 64bitWindows 11 Pro 64bit
グラフィックカードCPU内蔵CPU内蔵CPU内蔵CPU内蔵
メモリ16GB16GB32GB32GB
ストレージ1TB SSD512GB SSD
※.1TBは+22,000円
512GB SSD
※.1TBは+52,800円
512GB SSD
※.1TBは+22,000円
ディスプレイ13.5 2.8K
(2880 x 1920)
13.5 2.8K
(2880 x 1920)
13.3″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS13.5 2.8K
(2880 x 1920)
内蔵カメラ IR&1080p FHDカメラ IR&1080p FHDカメラIR & 500万画素カメラ IR&1080p FHDカメラ
USB4 Type-C
Thunderbolt 43323
USB 3.2 Gen12
HDMI1
マイク/イヤホン1111
NFC
バッテリ4セル 74Wh4セル 74Wh4セル 54.7Wh4セル 74Wh
バッテリ駆動動画再生12.1時間
アイドル32.9時間
動画再生12.1時間
アイドル32.9時間
動画再生12.1時間
アイドル32.9時間
電源アダプタ65W USB Type-C65W USB Type-C65W USB Type-C65W USB Type-C
指紋センサーありありあり
キーボードバックライト付バックライト付バックライト付バックライト付
Officeなしなしなし
本体寸法292.9 x 205 x 12.9292.9 x 205 x 12.9292.9 x 205 x 12.9
本体質量1.17kg1.17kg1.17kg
製品仕様製品仕様製品仕様製品仕様製品仕様

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換装

 このサイトでも幾度かチャレンジ結果を報告したことがある『換装』では、対処できることと出来ないことがあります。

 CPU(プロセッサ)とOS(Windows)は換装の対象外です。

 メモリとストレージ(SSD)は換装の対象です。

 ただし、仕様表を見るとLenovoも富士通も今回の機種はメモリが『オンボード』となっているので、換装できなさそうです。

 換装するならば、メモリやストレージは小さいもの、安価なものが装着されている製品を買った方が良いかなと思います。

 裏カバーの外し方はLenovo公式サイトでも公開されています。富士通のデバイスの方は見当たりません。

 オンボードなので換装できませんが、仕様表にある『LPDDR5x』とは、DRAMメモリのことです。このタイプのメモリは市販品という感じではないえす。

 ストレージはSSDの中でも『PCIe NVMe』という種類です。
 このパソコンに内蔵されているSSDは22mm×42mmの『2242』サイズです。
 何を保存するかによりますが、2TBが良いかなと思います。

2TB

1TB


 LenovoのThinkBookでは『2242』が採用されていますが、『2280』なら種類が豊富で簡単に手に入ります。何を保存するかによりますが、大学在学中の全データを保存して持ち歩こうとするならば4TBにしておくと良いかなと思います。


 『2242』によく似たサイズ感で『2230』というシリーズがあります。ThinkBook 13xでは『2242』しか嵌らないので、注意が必要です。価格帯が似ていて、サイズ感も似ていて、モノによっては型番も似ているので、お間違えの無いように。


 換装作業に必要となる物は一般的に以下のようなものです。

 換装後のSSDにWindowsを再インストールするためには、USBメモリが必要です。換装前にWindowsの回復ディスクを作っておきます。
 経験的なところですが、過去に何度かKIOXIAの32GBのUSBメモリで回復ドライブを作成しています。問題なしです。

USBメモリ 32GB (Windows回復ドライブ)
 ごく普通のUSBメモリです。
 FAT32形式でフォーマットされ、回復ドライブ専用での使用になります。

 換装作業には不可欠なツールとして、ヘラ(スパチュラ)ツールがあります。
 隙間に差し込んで、上手くツメを外すということで、これが無いとパソコンの筐体を壊す恐れがあります。

ヘラツールセット
 パソコンやゲーム機などの嵌合している製品のツメを壊さずに外すためのツールセットです。スマホの電池交換などの際にも役立ちます。

 同類のところでは、下図のようなツールも並行して検討します。
 マイクロドライバーはツールセットに同梱の場合もあるので、必須とは限りません。
 ニトムズのテープ剥がしカッターは、似たようなものがツールセットにもありますが、これば別に買って損はないかなと思えるツールです。


 クローンディスクを作る場合は、PCIeのケースを使います。空のSSD、おそらく4TBのSSDだと思いますが、それをケースに入れます。
 USBケーブルが付属していると思いますので、それを使って外部ストレージとして扱います。

 元々のSSDをバックアップとして残しておくと良いのですが、無くても良いので、フォーマットし直してしまって外部ストレージとして使うこともできます。
 筆者はそのような使い方をしているので、このケースは換装時だけではなく、換装後も使っています。

PCIeケース
 PCIeのSSDを入れるケースです。このケースに入れて、USBケーブルでパソコンと接続すると、外部ストレージとして扱うことができます。
 クローンソフトを使って、クローンを作ることができます。

 クローンソフトも要ります。SSDを外部ストレージとして接続し、EaseUS Partition Masterのようなソフトでクローンを作れば、上手くいけば換装後にそのまま使い始められます。
 100%ではないのが残念なところですが、こういう方法もあるということを知っておくと良いかなと思います。
 買ったばかりのパソコンであれば、クリーンインストールの方が何かと間違いないです。

EaseUS Partition Master
 有名なクローンソフトです。私も使っています。
 既に使用中のストレージの分割容量を変えるパーティション操作ができるので、商品名がPartitionです。

 絶縁手袋は、必要だと思えば持っておくと良いです。
 作業の初めにバッテリを外してしまえば、感電することは無いですし、回路をショートさせてしまうことも無いと思います。

絶縁手袋
 電気的に絶縁されているようにするための手袋です。
 多くのグローブが作業者の感電防止を意図していますが、ここでは、器具の絶縁性を確保するために使います。

 換装にはストレージやメモリなどのITデバイスだけではなく、周辺も揃えなければならないので、それなりに予算を組む必要がありますが、パソコンメーカーが換装して出荷するよりは安く済むと思います。


 今回の調達品の換装作業は下記の記事で紹介しています。

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拡張

 HDMIポートが無い機種では、USB-Cを使ってHDMI端子を作ることになります。

 最近のほとんどの機種にSDカードスロットは付いておらず、リーダーを別に用意する必要があります。

 下図はLenovoの純正品です。


 下図は富士通の公式サイトで販売されている製品です。


 類似品はアマゾンでも売っています。

 価格も機能も様々ですが、チェックすべきポイントをいくつか挙げておきます。


USB-C

 USB-Cを拡張しようとしているので当然のことですが、パソコンとの接続端子はUSB-Cである必要があります。通信速度なども関係してくるので、必ずUSB-Cであることを確認します。


USB-A

 USB-Cしかポートが無いパソコンの場合、USBフラッシュメモリでデータを受け渡しする際には、USB-Aポートが必要になります。USB-Aポートが無いドックは珍しいので、今のところは気にせず購入しても勝手についてきます。


HDMIは2Kや4K

 見た目では同じHDMIポートでも、解像度が違う場合があります。4Kで出力させたい場合は、必ず4Kの物を選びます。
 4Kの中でも30Hzや60Hzという製品があります。
 表記で注意したいのが『4K 60Hz』と書いてあっても、よく見ると『4K 30Hz』かつ『Full HD 60Hz』であったりします。
 4K対応であれば3,840×2,160ピクセルのディスプレイを活かした表示ができます。ときどきプレゼンでプロジェクタを使うという程度であれば4Kまでは要りませんが、自宅や研究室では高精細モニタを使うということであれば4K対応は必須です。
 Full HDとは1,920×1,080ピクセルの画面を指す規格です。
 4Kの60Hzに対応するにはパソコン側がDisplayPort 1.4対応である必要があります。


SDカード・microSDカードスロット

 デジカメを持つ人が少なくなっているので出番が少ないかもしれませんが、大学の機材にはSDカードやmicroSDカードが入った映像機器などがあるかもしれないので、カードスロットは在った方が良いかもしれません。


有線LAN(イーサネット)

 これは必須ではないのです。欲しい人にはという物なので、ほとんどの人は不要なポートです。
 筆者は防犯カメラの設定をしたり、LANのアクセスポイントの設定をしたりするので、有線LANを使った作業をすることがあります。そういう人には必要なポートです。


PD

 PDとはUSBの Power Delivery の略称です。
 欧州での規制が変わり、iPhoneのコネクタもUSB-Cに変わりましたが、今後はあらゆる充電ポートがUSB-Cに変わる可能性があります。
 USB Type-C / Thunderbolt での充電の方法がPDと言えばわかりやすいでしょうか。従来のUSB充電は5Vでしたが、PDでは15Vでの充電にも対応しています。
 同じ電流値でも電圧が高ければ多くの電力を移せます。5Vで3Aでは15Wですが、15Vならば45Wです。
 PD対応しているドック(ハブ)であれば、充電時の電力容量も大きくなります。


買い物

 どれを買うと良いかというと、お好きなもので良いと思います。

 4Kの60Hz対応になると5千円では買えないかもしれませんが、5千円を超えた商品はどれも機能が充実しているので、どれを買っても間違いはなさそうです。
 3千円前後の商品は有象無象という感じで、よく選ばないと失敗しそうです。イーサネット不要ならUGREENの6-in-1がリーズナブルな気がします。
 Anker、UGREEN、ELECOMはよく見かけるブランド、このあたりから選んだら良いのではないかと思います。


UGREEN Revodok 107 4K (60Hz)
UGREEN Revodok 107 USB-Cハブ 7-in-1
100W PD急速充電 Type-Cアダプター
USB-C 2ポート
USB3.0
HDMI 4K (60Hz)
1Gbps ギガビットイーサネット LAN ポート
SD & MicroSDカードリーダー

UGREEN USB-Cハブ 4K (60Hz)
UGREEN USB-Cハブ 6-in-1
100W Power Delivery Type-Cアダプター
USB-C × 2ポート
HDMI 4K (60Hz)
SD & microSDカードリーダー


Anker PowerExpand 8-in-1 HDMI-4K (60Hz)
Anker製 PowerExpand 8-in-1
HDMI 4K (60Hz)
USB-C PD 100W Power Delivery
10Gbps 高速データ転送 USB
1Gbps イーサネット
microSD & SDカードスロット搭載


Anker USB-C ハブ 10-in-1 HDMI-4K (30Hz) 100W PD対応
AnkerのUSB-Cハブ
10個のポートを持っています
Dual Display対応、HDMI(4K 30Hz)とVGAのポートがあります
100W USB PD対応
5Gbps 高速データ転送 USB-A
イーサネットポート
microSD&SDカードスロット搭載


Anker PowerExpand 6-in-1 4K (30Hz)
Anker PowerExpand 6-in-1
PD 65W USB-Cポート
HDMI 4K (30Hz)
USB3.0ポート
1Gbpsイーサネットポート
※.SDカードスロットはありません。

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保護

 必須ではないですが、大学4年間使用すること、元気な大学生が使うことを鑑みて、パソコン自体の保護が必要なります。

 保護方法は大きく3つに分かれます。外装を守る保護、本体を壊してしまってもリカバリできる保護、ウイルス等から守る保護です。


外装保護

 パソコンはカバンに入れて持ち運ぶと思います。カバン自体がパソコンを保護できるタイプであれば問題ないですが、そうでなければクッション材の入ったケースが必要になります。


 サンワダイレクトやエレコムなど昔から家電量販店で吊るしで売られていたようなブランドだけでなく、ネット通販では様々なデザインの物があるので、個人の嗜好で良いのではないかと思います。


 画面の保護も必要になります。物理的な外力から守ることと、のぞき見から守ることを兼ねたタイプもあります。


 これも、好みで選ばれるものだと思います。筆者は反射防止を使ってます。覗き見防止タイプは、自身の眼が疲れるので筆者の選択からは外れます。


リカバリ

 パソコンメーカー公式のサポートサービスがあれば、それに加入することで幅広く補償が受けられます。

 上新電機などは販売価格の5%で加入できる保険サービスがあるので、そうしたものでも良いと思います。

 パソコンがなければ講義が受けられない、というリスクを回避するための保険です。


内部保護

 アンチウイルスソフトは、何が良いということも無いと思います。


 筆者はMcAfeeリブセーフを使っています。理由は、家族内であれば台数無制限であることです。パソコンもスマホも、この1本で対応しています。
 3年版を買って使い始め、セールなどで安くなっていれば買い足し、そのシリアルを登録すると、元々使用していた分の期限切れの日から3年分足してくれます。今日の時点で、残り1,278日です。
 以前、ウイルスバスターで新しいシリアルを入力したところ、その日からスタートされてしまったことがあり、期限が切れれば守られないし、フライングすれば損をするということがわかったのでMcAfeeに乗り換えて10年以上になります。

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大学の指定・仕様

 調べていてわかったこととして、大学側から何も言われないという人が多い一方で、具体的に仕様を示されている大学、指定品を大学生協で買う大学、支給品がある大学、色々あるようです。

 どこの大学に行くのか、合格発表があってから機種選定した方が良いようです。


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今回は

 今回、実際に買いました。

 結論はLenovoのThinkBook 13x Gen4 プレミアムの購入で落ち着きました。

 予算20万円のところ、197,296円で目標達成にも見えますが、このあと、SSDやUSBドックの調達があるので20万円では収まっていません。


同時調達

SSD

 ストレージはSSDの2TBを調達しました。2TBで28,669円でした。


USBフラッシュメモリ

 SSD換装前に用意しなければならないWindowsの復元用のディスクを32GBのUSBメモリで作ります。そのためのデバイスを調達しました。セール価格で595円でした。


USB-C ドック

 外部ポートがUSB-Cしかなく、HDMIポートすら無いのでハブやドックと呼ばれる物が必要になります。
 予定ではイーサネットが無いタイプを買うはずでしたが、セールでイーサネットありでも同じ値段でしたので、イーサネットありの製品を買いました。



 これらの合計226,560円がこのパソコンに掛かったイニシャルコストと言えます。

 4年制大学の4年間なら56,640円/年(4,720円/月)、6年制大学や学士と修士で6年間なら37,760円/年(3,147円/月)です。

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おわりに

 今回は大学在学中に使い続けるノートパソコンについて検討してみました。

 結論としては、進学する大学が決まってから、大学の推奨する仕様を確認して調達した方が良い、ということになりました。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

解決

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