★本日の話題★
本格的な定常光のビデオライトを調達
カメラには静止画と動画があるように、撮影用照明にもストロボのような瞬間光と、ずっと同じ光を当て続けるための定常光の照明器具があります。
定常光ライトを調達したので、どのようなモノか確認していきたいと思います。
- RC-120Bとは?
├ プロモーションビデオ - 価格
- RC-1280Bの性能
├ 4,450ルクス
├ 色温度可変 2,700K~6,500K
├ エフェクトのプリセット
├ 電源の多様性
├ ポータブル電源の利用 - 外部蓄電池実験(独自)
- 使用感
├ 画像比較
├ まとめ動画 - 専用アプリ
├ 本体Bluetooth接続
├ Bluetoothのリセット
├ ファームウェアのアップデート - 他の照明と比較
├ 明るさ - RC-120D vs. RC-120B
- スモールリグとは?
├ 公式ショップ(日本)
├ SmallRig アマゾン内公式ショップ - まとめ動画
- おわりに
RC 120Bとは?
とても明るい定常光源です。
GodoxやNeewer、Forzaなどもネット通販で見かけますが、同様に撮影機材ブランドであるSmallRigの製品です。
形状が類似の他社製品がありますが、照度が近い物になると価格に差が出てきます。SmallRigは廉価品な部類です。
色々とある中で、120WのLEDランプ搭載、色温度調整可能、運搬用バッグ同梱、スマホアプリ提供(無償)などで比較していくと、RC-120Bがリーズナブルであることがわかります。
静音性に優れているので、動画撮影には適しています。
照明のリフレクタなどを取り付ける前面のアタッチメント部ですが『規格』に沿った『Bowens Mount』(ボーエンズ・マウント)の仕様になっています。
当たり前すぎて説明が無かったのだと思いますが、本体下部にあるコネクタ部は、撮影用の照明三脚にしっかり嵌ります。いわゆる『規格』に沿ったサイズです。
上の写真の三脚側は他社製品です。
Amazon Basicのライトスタンドは2本組で4千円チョット、私はセール中に買ったので2,780円で調達しました。
既にこのライトスタンドは2本組を2回購入しているので、手元に4本あります。以前は背景布をライトスタンドで垂らしていたのですが、今は方法を変えたのでスタンドが余っています。
荷姿は下図のような段ボールなのですが、この箱に一杯のサイズでソフトバッグが入っています。
そのソフトバッグの中に製品が入っています。
このソフトバッグは、オマケという感じではなく、しっかりした感じのバッグです。
ソフトバッグの中は下図のようになっています。
この製品は海外でも販売されています。
説明書やアプリなどが中国語と英語が中心のようでしたが、日本以外ではヨーロッパでも販売されています。ドイツ、フランス、イタリアなどで確認できました。
ドイツのアマゾンで277.90ユーロ、140円で換算すると38,920円です。日本のアマゾンでは35,499円なので少しだけ日本の方が安いです。
【参考】Amazon: SmallRig RC120B COB LEDビデオライト
【参考】SmallRig公式: RC-120B COB ビデオライト
プロモーションビデオ
価格
調達ルートはいくつかありました。
ネット通販の王道的な、Amazonですと通常価格34,499円(2022年9月25日)です。
ただし、セール期間中は27,799円(2022年9月27日)で売られていました。筆者はこのセール期間中にAmazonで買いました。
【参考】Amazon: SmallRig RC120B COB LEDビデオライト
ヨドバシカメラやビックカメラでも取り扱いがあります。店名に『カメラ』が付くだけあって、しっかりカメラ用品を揃えています。
この家電量販店の価格は足並みがそろっていて38,540円です。別途ポイント還元が10%あります。ポイント分を値引きと換算すると34,686円ということになります。これでもAmazonの通常価格の方が安いです。
メーカーの公式サイトから買うと、33,499円です。送料は無料(9千円以上購入)です。
公式サイトのメリットは返品45日間、保証は2年間が確実に付いてくることです。
Amazonでも販売元は『SmallRig Shop』となっているので同じく2年保証(Amazonでは24カ月保証)が付いてくると思いますが、注文時に間違えて他の販売者を選んでしまうと確実ではなくなります。
諸々の安心感は公式サイトが一番です。
【参考】SmallRig公式: RC-120B COB ビデオライト
公式サイトには外国語版もあります。
英語サイトでは日本仕様(JP standard)以外に『US standard』『UK standard』『EU standard』が販売されており、それぞれ配送先が日本、米国、英国、EUに限定されています。
価格は一律で259ドルです。1ドル130円ならば33,670円なので両替手数料を無視すれば、1ドル130円で日本の公式サイトと同じくらいの価格です。
1ドル140円だと36,260円になってしまうので高くつきますが、1ドル120円ならば31,080円なので、仮に外貨交換手数料が5%かかっても32,634円なので少し安いです。
外国為替の状況によっては、英語のサイトからドルで購入して日本いシッピングしてもらった方が良いかもしれません。
【参考】SmallRig: SmallRig RC 120B Bi-color Point-Source Video Light (Japanese standard) 3937
SmallRig RC 120B Bi-color Point-Source Video Light (American standard) 3471
SmallRig RC 120B Bi-color Point-Source Video Light(British standard) 3616
SmallRig RC 120B Bi-color Point-Source Video Light(European standard) 3615
SmallRig RC 120B Bi-color Point-Source Video Light (Japanese standard) 3937
SmallRig RC-120B COB LEDビデオライト 120W CRI 95+ TLCI 96+
色温度が2700K~5600Kのレンジで調整できるバイカラーで撮影シーンに合わせて自由に調整できます。演色性能はTLCI 96+、CRI 95+で自然光に近い演出ができます。 光源は120Wのハイパワー、ツマミを回して出力調整できます。明るさは色温度5600Kで4,450Lux(1m)です。ハイパーリフレクターを使用することで52800Lux(1m)まで実現可能です。ランプ本体の温度60℃超で能動的に放熱します。その音は25dBです。 周辺では、専用のスマホアプリでも様々な調整ができます。ボーエンズマウント規格のソフトボックスなどに対応しています。2年保証が付いてきます。 |
RC120Bの性能
4,450ルクス
光源から1mの距離で4,450lx(5600K)の明るさを出せる高照度の照明器具です。
一般的な事務所の照明は800~900lx程度です。仕事をしていて『暗い』とは感じにくい明るさです。眩しいくらい明るいということは分かるかと思います。
ハイパーリフレクターを装着した状態での数字は52,800lxという値が公表されています。
常時フルパワーで照らす必要はないので、状況に応じて照度を絞って使用します。
筆者の環境は小物撮影が中心なので50%以上にすることはありません。
照度については、再現性が高いかどうかわかりませんので、商品写真などで断続的に撮影する場合は、照度計で確認した方が良いかもしれません。
色温度可変 2,700K~6,500K(ケルビン)
色温度が冷たい感じから暖かい感じまで、幅広い調整が可能です。色温度可変はバイカラーと呼ばれています。
注意点としては、設定した色温度が完全に表現されている訳ではないという点です。
LEDの品質にも関わる、あるいは経年劣化なども関係すると思いますので、数値だけを信頼しきってしまうと落とし穴があるかもしれません。
下の画像は私宅で実写したものです。
上から2700K、4500K、6300Kです。出力は20%に抑えられていますので、高くするともう少し色の違いがハッキリするかもしれません。
エフェクトのプリセット
照明の演出機能が内蔵されています。
『雷』の明るくチカチカする感じを表現するもの、暗い部屋で『テレビ』を見ているような様子を表現するものなど、動画撮影に便利な機能がアプリで制御できます。
視点を変えると、このアプリが使えなくなってしまったとき、エフェクト機能も使えなくなるので注意が必要です。
電源の多様性
本体にはACアダプタが付属します。アダプタから製品本体への接続はXLRコネクタです。よく、マイクの端子に使われてる3極のアレです。
電圧は12V~30Vとなっているので、マイク用の48Vのファンタム電源では電圧が合いません。
ACアダプタの他端、壁のコンセントに差し込むプラグは3P形です。2極にアースピンが付いたタイプなので、一般的なコンセントには挿入できません。
下図のように変換コネクタを買うと良いです。
3P⇒2P変換プラグ
2極アース付き、いわゆる3Pプラグを2極コンセントに差し込むためにアースピンをキャンセルするためのコネクタです。ホームセンターなどでも売ってはいますが、探すのも大変なのでネット通販が便利です。 |
ACアダプタ以外に、バッテリでも動作させることができます。
D-Tapコネクタから給電して、XLR電源プラグを製品本体に差し込みます。
ポータブル電源の利用
V-Mountの撮影機材用のバッテリを使用できれば最適ではありますが、滅多に屋外撮影がない場合、撮影機材専用にバッテリを買う事はリーズナブルではありません。
そこで、他の用途でも使えるポータブル電源の活用について検討、実証してみました。
下の写真のとおり、小型のポータブル電源で定常光照明(カメラライト)は点灯しています。問題ないです。
定常光照明が100Wの消費電力だとした場合、ポータブル電源側が100Wに対応していないと無反応だと思います。
100W出力対応で、容量が100Whというポータブル電源に、100Wの器具をつなぐと、100W×1hrで約1時間の動作に使えることになります。
電池は直流、AC電源は交流、そして照明器具(LED)は直流ということで DC – AC – DC の変換でロスが発生するので、電池容量をフルに使いたければV-Mountの電源を使った方が良いと思います。
ポータブル電源(AC100V)
車中泊やアウトドアで人気のある小型のポータブル電源です。家庭での壁コンセント(商用電源)と同じ100Vの家電品が使えることが特徴です。定常光照明(カメラライト)に使用するのであれば、100W以上の出力性能があるものを選ぶと良いと思います。 |
外部蓄電池実験(独自)
Amazonで購入した100V・100Wの出力に対応するポータブル電源(蓄電池)を使って、RC-120Bが何分間動作するのか確認しました。
今回の実験では2700Kで100%出力の設定です。
結果は動画のとおりです。100%でこれだけの時間使用できれば、外の撮影でも1万円前後のポータブルバッテリでなかなかの撮影時間に対応できそうです。
屋内使用の場合、100%では明るすぎる場合が多いので、もしかすると2時間くらいはいけるかもしれません。
ポータブル電源(AC100V)
車中泊やアウトドアで人気のある小型のポータブル電源です。家庭での壁コンセント(商用電源)と同じ100Vの家電品が使えることが特徴です。定常光照明(カメラライト)に使用するのであれば、100W以上の出力性能があるものを選ぶと良いと思います。 |
このカメラライト(RC-120B)は色温度が可変ですが、その色温度によって消費電力も変化します。
今回のバッテリ実験では2700Kを使いましたが、おおよその値で言うと2700Kの時と6500Kの時に100%出力すると100W程度、これを4000~4500Kくらいにすると100%出力で150W程度の消費電力になります。
また、待機電流として0.03A程度、電力で3W程度消費します。
詳細はこちらの動画からご確認いただけます。
使用感
重量感はあるが、重すぎる感じではない、という感じです。カメラにマウントして使うという軽さではないので、手で持つか、ライトスタンドを使うと良いと思います。
調整はノブを回すだけだけなので直感的です。時計回りに回せば数字が大きくなるので、人間工学的に普通の構造です。
素人なので数字の意味するところが理解不足ですが、色温度は天井照明でも『電球色』や『昼白色』などの違いが色温度由来であることは知っていたので(←筆者は電気屋)、何となくはわかりました。
画像比較
カメラの腕がないので画が汚いですが、素人でもそれっぽい写真が撮れるのが照明の良さかなと思います。
前の写真との違いは、照明の位置やリフレクターの使い方です。影の輪郭がハッキリするような照明、影が本体の真後ろに回って左右対称になる照明位置などを試しています。
まとめ動画
専用アプリ
ビデオライト SmallRig RC-120B を制御することができる専用アプリ『Small Go Go』が無料でダウンロードできます。
iPhoneとAndroidスマホにインストールしてみましたが、それぞれに若干の違いがありました。
画面の違いは下図の通りです。
iPhoneはSE第二世代ですが、致命的なエラーがあります。
設定画面の照度の調整バーが表示されないので、照度は0%から動きません。
本体のツマミを回すと照度は調整できますが、スマホ(iPhone)から色温度を調整しようとすると、同時に照度も送信されてしまうので0%になってしまいます。
スクロールはできません。画面をピンチアウト/ピンチインしても何も変わりません。下方に調整バーが存在することすら知る事ができません。
アプリを使うとシーン別のエフェクトを利用することができます。
プリセットされているのは9種類です。
エフェクトをアプリから制御して使ってみました。9つのエフェクトがどのように動作するのかを動画にまとめています。
アプリは下記からダウンロードできます。
AppleストアやGoogleプレイから『SmallRig』で検索しても出てきます。
本体Bluetooth接続
スマホと照明本体との接続方法はBluetoothです。
照明本体に付けられた ID は、電源スイッチを入れて数秒間だけ液晶画面に表示されます。
照明が起動されている状態で、スマホアプリ『SmallGoGo』を起動して、『Add equipment』を選び、リストされた器具の中から照明本体に表示されていた ID と同じ物を選んで接続します。
Bluetoothのリセット
Bluetoothの設定は RESET ボタンの長押しです。
Long press the RESET button for 3 seconds, the Bluetooth icon will appear in the upper right if the LCD display. | RESETボタンを3秒間長押しすると、液晶ディスプレイの右上にBluetoothのアイコンが表示されます。 |
The icon flashes 6 times and the Bluetooth is reset. | アイコンが6回点滅し、Bluetoothがリセットされます。 |
Then you can connect the light through SmallGoGo and control it again. | その後、SmallGoGoを通して照明に接続し、再びコントロールすることができます。 |
ファームウェアのアップデート
アプリ『SmallGoGo』を経由して、照明器具のファームウェアをアップデートすることができます。
この作業をしているのが2022年9月29日ですが、おそらくファームウェアの最終更新日が2022年2月23日、バージョンは 1.0.2 というものがリリースされているようです。
照明器具にはそれ以前のファームウェアが入っているようなので、アップデート(upgrade)しました。
元々のバージョンは不明です。本体起動時に表示されるのは『SOFTWARE VER: V01』なので、version 1.0 までは同じ、細かなリビジョンまではわかりません。
他の照明と比較
これまでにも、素人ながら色々な照明にチャレンジしてきました。むしろ、素人ゆえに遠回りした気がします。
下図は投光器です。ただ単に明るいだけです。駐車場の照明としては活躍できますが、撮影用照明には不向きでした。
色温度が一定、照度調整ができない、重い、放熱が自然任せなどいくつかの課題があります。
現在はガレージに置きっぱなしです。夜間の作業(撮影ではなく工事など)には役立ちます。
この投光器に比べると、SmallRig RC-120 は色温度調整(調色)や照度調整(調光)ができるので、断然便利です。投光器の価格は SmallRig RC-120 の7分の1なので、機能差については相応する費用負担も必要だと思います。
2021年に調達した LINCO社の Flora X 4灯ソケットライトは良かったです。E26の口金のランプなら何でも良いので、演色性の高い白色系のLEDランプを4灯取り付けて使っています。
SmallRig RC-120 との価格差は4~5倍ありますが、調色機能を無視すれば小物撮影には十分機能すると思います。調色まではいきませんが、ランプを交換することで演色は調整可能です。
サイズが大きいので、カメラとの位置関係に苦労することはあります。全体を照らすときは問題ないのですが、影を強調しようとカメラ脇に持って来ると、作りたい影とカメラ・照明の位置が不整合ということがありました。SmallRig RC-120 を使うことで解消できそうです。
米国LINCO社 4灯ライトソケット FLORA
ライトスタンド(三脚)とソフトボックスが付いたE26口金の照明器具です。ランプは付属していません。 小物撮影には十分な明るさを得られていますので、撮影場所に置きっぱなしです。 軽いので持ち歩きもラクです。 米国のLINCO社製で、米国のAmazonではよく見かけていましたが、日本での販売は少なく、取扱いのあったAmazonで購入しました。レアな割に安く出してくれていたので買いやすかったです。 |
ランプは適当に『高演色 E26』のようなキーワードを入れて購入しました。下記画像にあるランプは終売のようですが、似たようなものは今でも手に入ります。
カメラのホットシューに取り付けて使えるようなビデオライトもいくつか挑戦したことがあります。
両方とも購入時期が2020年、コロナ禍でテレワークが増えてよくわからずに買ったのですが、既に終売になっていました。
類似品はたくさん販売されています。バッテリが付属するかどうか、調光や調色ができるかどうかで価格差があります。
この種のビデオライトの良いところは、
- カメラにマウントしやすいサイズ(小型軽量)
- カメラ用のバッテリが使える(互換)
かなと思います。SmallRig RC-120に比べれば演色性や照度は相当低いです。そもそもの用途が違うと思いますので、そんなもんかなと思います。
カメラに載せて使ったことがありますが、ある程度の明るさがある所では、眩しいだけで明るさの補助という面では弱さを感じましたが、顔色が良く見えたり、影ができて輪郭が際立ったりしていたので、明るさだけではない用途があると思います。
ホットシューに取付できるようになっているので、その形状を利用して床置きすることもできます。スタンドが付属していれば良いですが、3Dプリンタでも簡単に作れます(作りました)。
明るさにどのくらいの差があるのか、NeewerのフラットパネルカメラライトとSmallRig RC-120を並べて比較しました。
Neewerのライトは出力100%です、SmallRig RC-120は30%くらいです。
SmallRig RC-120はどこを照らしているかわかりますし、影もできています。
フラットパネルカメラライトの方はよくわかりません。画角を調整して本体が点灯していることはわかるようにしていますが、撮影においてこれだけの差が出るということがわかります。
SmallRig RC-120 は定常光なので比較対象にしづらいですが、ストロボも何種類か使用しています。
素人ゆえに、ストロボでの撮影は調整が難しく、小物撮影で上手くいくためには何度も撮り直しているので電池の消耗が激しいです。
ホットシューに取り付けなくても同期できるタイプのストロボは、手作り(3D造形)のスタンドに設置して、自由な角度から照射しています。
この使い方についてはライトスタンドに設置できるSmallRig RC-120と同等かなと思いますが、SmallRig RC-120であれば距離を変えて影の出方を確認する作業などが、リアルタイムなので定常光の良さがあると思います。
小物撮影ではストロボの強さが逆に邪魔になることもあるので、SmallRig RC-120を使う機会が増えそうです。
明るさ
RC-120Bの照度は下表のとおりです。他の照明とは違った特性であることがわかります。
リフレクタを使った場合の集光性がよくわかる数値です。裸電球では『眩しい』という感じのものも、リフレクタを使えば有効で明るい光になります。
裸電球の照度
[Lux] | 1m | 3m | 5m |
2700K | 2,860 | 322 | 129 |
3200K | 3,610 | 405 | 164 |
5600K | 4,450 | 506 | 203 |
6500K | 3,870 | 440 | 175 |
付属リフレクタ使用時の照度
[Lux] | 1m | 3m | 5m |
2700K | 33,200 | 2,620 | 891 |
3200K | 42,400 | 3,300 | 1,140 |
5600K | 52,800 | 4,080 | 1,420 |
6500K | 45,600 | 3,600 | 1,240 |
RC-120-D vs. RC-120-B
2つの似た製品があります。
型番の『D』は色温度が固定された機種です。
『B』の方はバイカラーです。色温度が2700~5600Kのレンジで調整できます。
サイズや電源などは同じです。
定価ベースで言えば色温度固定の方が安いのですが、実売で見ると色温度調整ができるタイプの方が安いときもあります。
RC120B | RC120D | |
色温度範囲 | 2700K-5600K (±200K) | 5600K (±200K) |
1m照度 | 52,800Lux | 62,600Lux |
TLCI | 96+ | 左同 |
CRI | 95+ | 左同 |
照明動作電流 | 7.9A DC 19V | 左同 |
パワーコンサンプション | 150W | 左同 |
電圧 | DC 12V – 30V | 左同 |
ACアダプタ | XLRコネクタ AC100-240V | 左同 |
電源供給 | AC / V-Mount | 左同 |
無線周波数 | 2.4GHz | 左同 |
アプリコントロール | ワイヤレス | 左同 |
ワイヤレスリモコン | 100m以下 | 左同 |
本体サイズ | 240×122×237.6 | 左同 |
外箱サイズ | 510×270×250 | 左同 |
本体重量 | 2,438g | 左同 |
梱包重量 | 5,200g | 左同 |
材質 | アルミニウム合金 | 左同 |
公式サイト | リンク | リンク |
スペックの中に出て来る『TLCI』や『CRI』は何の略か簡単に説明します。
TLCI は Television Lighting Consistancy Index の略語です。直訳するとテレビ照明整合性指数やテレビ照明一貫性指数となります。
後述のCRIは人間の視覚、このTLCIはCCDカメラのセンシングを基準としています。カメラのイメージセンサーに対して良い演色であることを示す指標です。
満点が100なので『TLCI 96+』という数字は高品質であることを示しています。
CRI は Color Rendering Index を略したものです。描画するという日本語を英語に変えると “rendering” や “drawing” 、 “painting” などがありますが、使われるシーンが若干違います。
CRI は 直訳では色・描画・指数ですが、日本語的には『演色評価指数』や『演色評価数』として扱われています。
CRIを示す数値として『Ra』があります。モノの色の見え方に及ぼす光源の性質で、手術用無影灯では『Ra』の値が高いほど良いとされます。関連する数値で『R9』は赤系を表現、血が血らしい色で見え、術野の臓器の様子が術者にわかりやすくなるとされています。
演色評価数は JIS Z 8726(光源の演色性評価方法)などで規格化されています。
RC-120シリーズの『CRI 95+』というスペックは、CRIの中で最高品質に至っているということを示しています。
RC-120 B も RC-120 D も TLCI・CRIは高品質であるようですので、演色性についてはどちらの機種を買っても良さそうです。
スモールリグとは?
撮影機材、特にカメラの周辺器具を企画・製作・販売する企業です。
2009年設立、2012年に『SmallRig』ブランドを立ち上げています。
100カ国以上のワールドワイドな環境でクリエイターに活用されているカメラ用のアクセサリーは、カメラメーカーとの連携・協力の下でも開発されています。
ビデオライトのプロモーションビデオです。
公式ショップ(日本)
SmallRig アマゾン内公式ショップ
mallRig RC120B COB LEDビデオライト 120W CRI 95+ TLCI 96+
色温度が2700K~5600Kのレンジで調整できるバイカラーで撮影シーンに合わせて自由に調整できます。演色性能はTLCI 96+、CRI 95+で自然光に近い演出ができます。 光源は120Wのハイパワー、ツマミを回して出力調整できます。明るさは色温度5600Kで4,450Lux(1m)です。ハイパーリフレクターを使用することで52800Lux(1m)まで実現可能です。ランプ本体の温度60℃超で能動的に放熱します。その音は25dBです。 周辺では、専用のスマホアプリでも様々な調整ができます。ボーエンズマウント規格のソフトボックスなどに対応しています。2年保証が付いてきます。 |
まとめ動画
ここまでご紹介した内容を抜粋して、動画にまとめています。ご覧いただければ幸いです。
動画は一眼レフカメラ(EOS 90D)で撮影しています。それなりに画質は良いのですが、明るさ設定などはまだまだ素人、上手く表現できていない部分はこれから勉強します。
撮影の様子を少しだけ載せておきます。
動画の中に出てくる物品
- RC-120B(今回調達・Amazon)
- RC-120B(メーカー公式サイト)
- ライトスタンド(Amazon Basic)
- 撮影カメラ(EOS 90D)
- 背景布(白)
- 補助照明(LINCO社4灯E26ソケット)
- ポータブル蓄電池(AC100V・100W)
- 3P→2P変換プラグ
おわりに
今回は小物撮影用にビデオカメラを調達しました。
従来は机の上に置いて使えるような小さなフラットパネル型のLED照明を使っていましたが、撮影の明るさには不足感があったので、これで解決できそうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。