★今日の話題★
今夜は皆既月食ということで、天体望遠鏡を用意して撮影にチャレンジしました。
東の空に月
非常に多くの報道で皆既月食が起こる時間や方角は知る事ができました。
概ね東の空で、18時過ぎに部分月食が始まり、22時前に終わるというものでした。
地域差があるのは月の出る時間だけで、皆既月食自体は全国どこで見ても同時であることも国立天文台の資料で拝見しました。
国立天文台: 2022 年 11 月 8 日 皆既月食・天王星食 解説資料
装備は天体望遠鏡と一眼レフカメラ
今回の天体ショーは酷暑でも極寒でもない日の夕方から夜にかけて起こるということで、機材を準備して観察と撮影をすることにしました。
使用機材は天体望遠鏡と一眼レフカメラです。
実際には細かなものが多々ありますので、事前準備もそれなりに必要ではあります。
天体望遠鏡
今回使用した天体望遠鏡はVixen(ビクセン)の屈折式鏡筒A80Mと、経緯台PORTA II(ポルタ2)です。
鏡筒、いわゆる望遠鏡の部分は対物レンズの有効径が80mmあり、焦点距離が910mmあります。
今回の月食でも実感しましたが、影の見え方が違っていたのは集光力が肉眼の131倍ある鏡筒を使ったからだと思います。
経緯台があると何が良いかと言うと、微調整がしやすいです。
今回の皆既月食でも月が毎秒少しずつ移動しているので、1枚撮影しては鏡筒の向きを調整していました。
地球と月の距離は38万4,400kmありますので、天体望遠鏡をわずかに動かすだけでも月を見失ってしまいます。その微妙な中で鏡筒を調整できるのが経緯台(ポルタII)です。
この商品は販売終了していますが、後継品はもう少し安くて、スマホ対応など高機能化しています。
下記リンクにある商品が80mm径で焦点距離910mmの天体望遠鏡セットです。
CELESTRON 天体望遠鏡 StarSense Explorer LT 80AZ
望遠鏡を覗かずゲーム感覚で星を探せる!『星空認証アプリ』が天体観測をナビゲートしてくれます。 |
一眼レフカメラ
使用した一眼レフカメラは特別な物ではありません。ソニーのαシリーズで10年以上前に購入した物なので、今では中古でもみかけません。
天体望遠鏡に一眼レフカメラを取り付けるためには、専用のコネクタが必要になります。
この接眼レンズ部分をカメラレンズに変更できるコネクタがあればどこのカメラでも使えると思います。
手元にα用しかなかったので他は試していませんが、いまメインで使用しているカメラがキヤノンのEOS90DなのでEOS用を買っても良いかなと思いました。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 90D
EOSのアマチュア向けデジタル一眼レフカメラです。 機能性や重量感などは筆者のような素人にはちょうど良い感じです。 購入して2年近く経ちますが価格は不動、価値が下がってしまうことも無さそうです。 ウェブカメラとして使える機種の中では廉価品ですので、プロで無ければお勧めです。 |
撮影時間が数時間になるので、予備のバッテリを用意するか、AC100Vから電源を取れるようにした方が良いと思います。
今回はACアダプタを使って撮影したので、18時頃~22時頃まで電源が落ちる心配はありませんでした。
デュアルUSB電源ケーブル(ACK-E6互換) DR-E6用DCカプラ
一眼レフカメラの標準バッテリを取外し、そこへダミーのカプラを挿入して外部電源と接続するタイプのケーブルです。 Canonの一眼レフには最初からそのような事を想定したゴムカバーも付いているのでキレイに収まります。 USBがデュアル(2本)あるので、私は1本はUSB電源、もう1本はUSBモバイルバッテリに接続し、モバイルバッテリは更にUSB電源に接続して常時充電しています。 |
椅子とテーブル
長時間になるのでイスとテーブルを用意しました。
BBQなどで使うような、ごく普通のキャンプ用品です。
11月でしたので、一応防寒具として寝袋やひざ掛けも用意しました。
キャプテンスタッグ アウトドアチェア ジュール ドリンクホルダー付き
アウトドア用品が全て揃うと言われているアウトドアブランド、キャプテンスタッグ。その中でも大人気商品です!持ち運びができるリクライニングチェアは座り心地も最高なんです。アウトドア・レジャーにも、運動会等のお子様の行事等のスポーツシーンでも大活躍すること間違いなし!お家のベランダで黄昏てもOK!無駄な隙間がなく、体にフィットするように腰を掛けることができます!背もたれをお好みの角度にセットしてのんびりされてみてください♪ |
過去の撮影記録
この機材では過去にも月を撮影しています。素人向けのカメラでこの程度の画像が撮れれば、それなりに満足できると思います。
実際の写真
当日(2022年11月8日)撮影した写真をいくつか載せておきます。トータルでは300枚近く撮影しました。
失敗した点としては、皆既月食中の暗い月を撮影するためにシャッタースピードを落とし過ぎたことです。
その間に月が移動したので、ボケてしまいました。
ここは露出やISOを触るべきでした。
報道
翌日の新聞各紙、朝の報道番組などこの皆既月食を報じなかったところはないのではないかと思います。
科学技術振興機構(JST)のウェブサイトでも事前に告知があったイベント(自然現象)なので、広く知れ渡っていました。教育的にも良いイベント、時間帯も良かったと思います。
科学技術振興機構: 8日に皆既月食、天王星食も同時発生 次の月食&惑星食は322年後
今回は皆既月食を天体望遠鏡で観察し、撮影することにチャレンジしました。