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土地家屋調査を謳う犯罪下見 ~今日の課題~

★今日の課題★
土地や家屋の調査と謳って住居に侵入されたが、犯罪にはならないと知ったので対策




敷地に車を停めてウロウロ

 13時頃、家の外で物音がしたので2階の窓から見てみると、見知らぬ白いワンボックスカーが停まっています。

 何事なのか聞きに行こうと玄関ドアを開くと、ちょうどこちらへ向かって歩いてきたので慌てて家に帰り施錠しました。

 そのときの姿が下図のような感じです。あくまで雰囲気です。

侵入者が私宅を撮影していたときの雰囲気




勝手に停車

 まず、勝手に停車(駐車)していること自体が不審です。許可していません。

侵入者が停車してウロウロしているときの雰囲気




威圧的

 侵入者は恰幅が良い男性、サングラスをかけて、ポケットに手を突っ込んで近づいてきます。

 この日、朝からずっと雨、強めなので太陽は見えません。太陽光のためのサングラスでは無いと思います。

 のちに、警察と話すときはサングラスを外し、威圧する態度もとりません。警察からは善良な市民に見えたかもしれませんが、私宅から見れば侵入者です。

侵入者の雰囲気(なんとなくこんな感じ)




立ち退きを求めたが

 この侵入者に対し、まずは用件を聞きました。

 配達などでは無いと思うが、お客さんであったら困るので丁寧に聞きます。

 帰ってきた答えは『土地の調査』でした。

 依頼していないので立ち退くように求めましたが『土地の調査なので』ということで立ち退く意思はないとの回答でした。




110番通報

 立ち退きを求めたが、立ち退く意思はないということで110番通報しました。

 最初から通報すべきかもしれませんが、警察も暇ではないので、事件性の有無を確認してからにしました。




距離を詰められる

 この侵入者の目の前で110番通報していたのですが、こちらに近づいて来るので避けました。

 一定の距離が空いたのですが、怖くて1歩下がると、1歩詰めて来ます。

 警察には、早く来てほしいと伝えました。




パイロンが壊れた

 110番通報したので、逃げられないように、入口にパイロンを置きました。

 最初の絵に描いた、あのパイロンです。

 これを、侵入者が自ら手で持ち、動かしました。

 結果としてパイロンが壊れましたが、当局からは『故意ではない』ということで、事件性ゼロと判断されました。




侵入が無ければ壊れなかった

 パイロンが置いてあった時点では壊れていませんでした。

 侵入者の動きをさえぎるために、家の入口に置いたので、この侵入者が無ければ触ることは無く、今でも壊れていなかったと思います。

 間接的なので、器物損壊や過失なども無いそうです。




侵入も合法

 勝手に敷地に入られて、写真を撮られて、事情聴取などで1時間も拘束されて、相手側には何のお咎めもなしです。

 これが強盗の下見などでないという確証はありません。




犯罪の下見の可能性

 この件では、『土地の調査』と回答していますが、何かの長さを測るわけでもなく、身分証を呈示するでもなく、そもそも自身がどこの会社だとかも名乗りません。

 勝手に敷地に入ってきて、写真を撮ったりして『土地の調査』と言って、当局の人も『あの人は大丈夫』とか言ってしまい、相手の言い分どおりにことが運びました。

 ここで注意したいのが、2カ月前にも同じことがあった点です。




私宅の調査だが、依頼主は言えない調査

 2か月前にも、パトカーが何台も来る騒ぎがありました。

 やはり敷地内に入って写真を撮ったりしている人が居て、何をしているか聞くと『建物の調査』だと言います。

 不審に思ったので車のナンバーを確認していたところ侵入者が来て、再び『建物の調査だから問題ない』と言います。

 家主が頼んでいない調査なので、誰に頼まれたか聞くと『それは言えない』ということで110番通報しました。

 このときも当局の人からは『あの人は大丈夫』といった説明で、強盗などではないとの判断がくだされました。




マニュアル化されてないか?

 勝手に他人の家を調査して、撮影して、警察が来たら『調査』と言えば逮捕されないというマニュアルが存在するとすれば、これは危険だと思います。

 今のところ捜査側は、土地や建物の調査は無罪放免、怪しい人には入らないようなので、職務質問されたとしても、細かくは調べられないようです。

 私宅は盗むほどの金品は置いてないので、被害にあったとしても大した額にはならないと思います。
 ガラスを割られる方が高いかもしれません。

 恐れる点は、殺傷事件です。

 強盗と鉢合わせた時に、殺されてしまっては、犯人が特定されたとしても生命は戻りません。




侵入者への事情聴取

 侵入者への事情聴取では、以下のような確認が行われたようです。

  1. 身分証明書の確認
    (車で侵入しているので運転免許証は保有しているはず)
  2. 身元の確認
  3. 名刺を見て身元(所属)を確認
  4. 侵入の目的を聴取
  5. 侵入目的が調査であったので、その経緯を聴取
  6. 依頼を受けての調査であったのでその依頼根拠を聴取
  7. スマホ画面に表示された依頼書を目視確認
  8. 依頼書にあった企業が存在するかネットで確認
  9. 企業が存在したので、侵入者の言い分に齟齬がないため捜査終了




誤認させられた『安心』

 捜査当局の見解は、怪しい点はないということです。

 依頼元企業が存在し、依頼書も存在するので、問題なしとのことでした。

 犯罪の一端ではないかと食い下がってみましたが、『安心してください』という返答で終わりました。

 ここで当局と対立構造を作ってしまうとデメリットが多いので、あきらめました。




依頼は存在するのか?

 先ほどの事情聴取のフローを再確認して、根拠の欠落に気づきました。

 捜査機関に言われて安心してしまいましたが、安全では無かったようです。

 依頼書が存在したとしても、それは偽造かもしれません。

 依頼元に訪問して企業の存在を確認したか問うと、ネット上に会社が掲載されていたので信用できるとの回答でした。

 いまどき小中学生でも学校で『ネット情報は信用するな』と教わっているので、ネット上にホームページがあるだけで会社を信用してはいけません。

 この時点で、捜査に関係している方々のITリテラシーを疑ってしまいました。
 総務省の情報通信白書でもITリテラシーについて幾度も触れているので、公務員のITリテラシーが低いなんて考えを持ってしまった国民は、悪い奴です。申し訳ない。

 高度なITリテラシーを持つであろう公務員でも、本気で騙そうとしている組織からすれば、騙せるかもしれません。
 騙されているかもしれないと性悪説で企業情報を調べていると思いますので正式な公式サイトを見たのだと思いますが、この時点では企業の存在を確認したに過ぎません。

 依頼が存在していたのかが重要です。

 捜査している人に聞きました。
 依頼が存在していることを、依頼元に確認したのかと。

 回答は『いいえ』でした。




存在確認を怠ってないか?

 ある社名を名乗る会社が存在するかどうかは、ここでは関係ありません。

 話題になった映画『地面師たち』では、依頼元との直接の確認機会がいかに重要であるかを示唆しています。

 今回、依頼があったとされる書面はスマホ画面だけ、いくらでも偽造できます。

 そこに書いてあった会社名、これも勝手に使うことができます。

 会社自体が存在しても、そこに依頼が存在しなければ、侵入者の虚言です。

 まったく根拠のない話です。




名刺は誰でも作れる

 捜査担当者の1人から聴いたところによると、侵入者は名刺を持っていたので信用できると言っていました。

 名刺は、印刷屋さんに頼めば誰でも作れます。家やコンビニのプリンタでも作れます。

 依頼先の社員であることは名刺で確認したそうです。

 名刺、私はプリントパックで430円で作っています。かなりしっかりしています。現行はAdobeのIllustratorで作っていますが、入稿さえできれば1週間以内に超イイ名刺が届きます。




依頼が存在しないときの危険

 もし、依頼文書が偽造で、土地調査などの依頼が存在しなかったとき、大変恐ろしいことになります。

 偽造文書を示してまで言い逃れするくらいなので、犯罪の臭いがします。

 侵入された側のリテラシーが試される場面でした。私はすぐに気づかなかったのでリテラシーが低いと言えます。夜になって気づいて交番に申し出しました。

 依頼が架空の話であったとき、侵入者はそこまでして侵入したかったのです。それがどれだけ恐ろしいことかと申し出ましたが、それについては反応が薄かったです。
 まだ、犯罪は起きていないですし、依頼が架空や偽造という証拠も出ていないので、性善説に立てば、こちらの申し出はバカげた話です。




現場で偽造が確認された場合は連行?

 心優しい日本国民である捜査関係者は、まさか侵入者が犯罪者であるとは考えないかもしれません。

 誠実に対応し、依頼書まで提示して協力的な侵入者だと思ったかもしれません。

 しかしあのとき、徹底的に調べたら実は依頼は架空だったという場合、拘束することは無かったのでしょうか。

 捜査機関に嘘をついてまで侵入するような人を、放置するような国家ではないと思います。

 あの場で嘘か本当かを確認しなかったのは、平和で秩序ある日本のすばらしさかもしれません。




お願いしたこと

 夜になって交番でお願いしたのは以下のとおりです。

  1. 侵入者に対し、どこかの企業が調査を依頼した証拠の確認
  2. 依頼したという企業に、依頼した事実を確認
  3. 依頼したという企業が本当に土地調査などに関係する事業を生業としており、事務所などが存在することの目視確認
    (電話では詐欺か真実か確認困難であるため)
  4. 依頼元と依頼が存在した場合、なぜ私宅を狙ったのかの理由
  5. 依頼元や依頼が存在しなかった場合、侵入の目的の再捜査、嘘をついた理由の捜査

 国民は、具体的に捜査方法などを示さないといけないのかもしれません。




犯罪リテラシー

 今回の件を通じてわかったことは、国民は犯罪リテラシーを高めないといけないということです。

 敷地に入る際に、入ってはいけないという警告文が無ければ、入ること自体は咎められないようです。門扉や柵で囲まれている場合は、それを開いたり乗り越えたりするとNGですが、どこか1か所でも開いていれば進入を許可しているとみなされますので、その進入口に警告文があるかどうかが重要になります。

 警告文があったとしても『気づかなかった』と言えば、それは仕方ないという解釈になるようです。
 これは犬のオシッコの場合も同じで、オシッコをしないで欲しいと書いた看板に『気づかなかった』と言えば、お咎めなしです。
 家主側は、気づいてもらえるような警告看板などを作らない限り、侵入者側が優位、犬にオシッコをさせる側が優位です。

 土地に侵入したとしても、損害を与えなければ犯罪にならないそうです。犯罪者としては、警告文を見ないように慎重に敷地に入り、枝1本も折らないように慎重に侵入すれば、実害がないということで逮捕されたりしないようです。
 家主側は、何とかして損害を与えさせないと立件には至らないのですが、壊れやすい物を置く費用負担をする時点で、損害が発生しているような気もします。
 家主側の論理としては、侵入者を防ぐために看板を立てたのに侵入されたので、侵入防止策を無力化するという損害を被ったと言いたいところですが、それは実害なしと一蹴されてしまいます。

 私宅には、許可なきものが立ち入ることは脅威である、ゆえに立ち入る行為は威力とみなすという看板を出しています。
 しかし警察からは、威力とはならないという見解が示されました。根拠はわかりません。立ち入らなければ車に傷がつくこともないですし、物が無くなることもないので、嫌だと言っている人の土地に入ることは威力だと思ったのですが、知識が足りませんでした。

 この家を買いたい、解体したいと思って土地に踏み入ったり、写真を撮ることも法律には抵触しないようです。
 買いたい、解体などに関連する依頼書を持っておけば無罪放免という前例があるので、そういう書面を携帯することが重要になりそうです。
 解体業者に知り合いがいれば、その人が『解体が必要そうな建物の調査を依頼する』とでもLINEで送ってくれれば、印籠のように使えるかもしれません。
 家主側としては、どうにも対抗できそうにありません。

 まずは、犯罪白書を読んで勉強する必要があるかなと思います。




なに目的の侵入だったのか?

 結果として、何目的の侵入だったのか、何目的の調査だったのか不明なままです。

 将来値上がりしそうな土地ランキングで上位ならうれしい話かもしれませんが、『タタキ』の候補地ランキングで上位ならば危ないです。

 目的は捜査と関係ないと言われたこともありますが、目的がクリアにならなかったから2か月前と同じことが今回も起きたのかもしれません。

 根本原因分析をしないと、見た目の手口が変わっても、このようなことが延々と続くのかもしれません。

 目的が犯罪であったとき、その犯行に及ぶまで至ってしまうと凶悪事件になるかもしれません。




何千万円の取引をする?

 もし、今回の侵入者が土地調査で来ていたとして、この人と数千万円の売買取引をしますか?

 私有地だから出て行って欲しいと言っても、土地調査だから問題ないという言葉を、雨天の中でサングラスをかけて、ポケットに手を突っ込んで、トレーナーとジーパンというような姿で言われても、取引に及ばないと思います。

 本当に土地売買を目指している業者なら、あのような態度はとらないと思いますので、なぜ当局は信用するのか理解できません。




今後に向けて

 今後に向けての備えは、とにかく何もないときから110番通報です。

 あの家に近づくと警察を呼ばれるというイメージを与えれば、犯罪のターゲットにはなりづらいと思います。

 警察には申し訳ないですが、毎回、対応をお願いする他ないと思います。

 防犯カメラも役立つと思いますが、強盗されたあとで犯人を見つけられても意味がないので、そもそも強盗されない家づくりをするならば防犯カメラは役立たずです。

 防犯カメラと110番通報の関わるところでもありますが、110番通報してから、最初の警察官が来るまでの時間を計られてしまうと、それも犯罪者にとっては有益な情報になり得ます。

 思い起こすと前回も今回も、侵入者の目の前で110番通報してしまったので、発信から現着までの時間を確認されたかもしれません。

 到着した人たちが、警棒を持って凶悪犯に立ち向かうという感じではなく、ゆっくりと普通の人に接する感じで来ていたのも、犯罪者側が確認していたのかもしれません。

 110番通報する前に、車のナンバーの写真だけは撮っておいて、あとは家に戻ってカギを掛けて、それから110番通報した方が良いかもしれません。

 強盗の場合、犯人逮捕よりも身の安全が優先されるので、車のナンバーも諦めてしまい、とにかく犯人たちに間違った行為をさせないための110番通報が必要かもしれません。

 今回、パトカーはサイレンを鳴らしていません。
 どう通報するとサイレンが鳴るのかわかりませんが、サイレンが近づいて来ると犯人が立ち去るのであれば、サイレンを鳴らしてもらうための通報のキーワードが必要なのかもしれません。

 今後、犯罪者の視点、警察の視点を勉強していくことが国民に求められている防犯ではないかと思いました。




おわりに

 今回、無用な侵入者への対応に2時間くらい使いました。

 何の目的で侵入したのか、警察が来て侵入者を帰らせたので安全なのか、まったくわかりません。少なくとも、安全を示す根拠がありません。

 引き続き、注意していくほか無いと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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