★今日の課題★
パワーポイントでスライドショー動画を録画
講演配信
リモートセミナー
数カ月前では考えられなかったセミナーの遠隔参加ですが、いまでは普遍化しました。
参加する側がとしては、旅費も時間も節約できて良いですが、会社員として受けさせられる研修であれば、どこか出張して現地の美味しい物を食べるという機会を逸しているのを残念に思っている方も居られるかもしれません。
講師セルフサービス
リモートセミナーでは、講師もリモートであることが多いです。
リアルタイムの場合は講師の画面を共有してスライドショーをします。
ディレイ配信の場合、講演は予め録画します。
その方が当日の機材トラブルなどが発生しづらく、音声もクリアだと主催者側の都合で申し上げますが、講師側としては何もかもがセルフサービス、しかも『録画なんだから噛むなよ』と思われるのではと、何度も撮り直ししたりします。
Microsoft Power Point
マイクロソフト社のパワーポイントは、スライドショーの定番ソフトです。
Macユーザーがパワーポイントを使っている事は少ないですが、Windowsでは普遍的です。
このパワーポイントには録画機能があり、スライドの表示タイミングと音声が同時に記録されます。
過去に、デジタルサイネージを制作する際に使用したことがありましたが、当時は講演を録画して配信ということは無かったので、講演用に使う事はありませんでした。
2020年のニューノーマル、パワポの使い方も変わります。
パワポで録画する方法
マイク準備
録音を伴いますので、マイクが必要になります。
一般的に、パソコン内蔵のマイクはさほど性能が良い物ではありません。
このスライドショーを誰が聴講するのかにもよりますが、聴衆に気持ちよく聴いてもらうために、何らかのマイクは用意した方が良いです。
一方的に話し続ける場面ですので、スピーカーは関係ありません。したがって、マイクがあれば良いのですが、ウェブ会議等にも流用する事を考えるとマイク付イヤホンも良いです。
私は両方持っています。元々はマイク付イヤホンで録音していたのですが、最近は顔の映像(バストアップ)も同時に流すことが増えたので、イヤホンは変だなと思ったのでマイクを買いました。300円くらいのマイクでも十分機能しました。
いずれも、有線タイプをお薦めします。
audio-technica カナル型イヤホン マイク付 ATH-CK350iS
オーディオテクニカのマイク付イヤホンです。有線タイプです。同社のこのタイプの商品は毎年のように買っています。携行用、職場用、自宅用、車両用、あちこちに置いてあり、スマホで電話するときは必ず使っています。音が良いので音声はもちろんクリアですが、音楽を聴くにも良いです。ウェブ会議にもよく使っています。 |
iBUFFALO マイクロフォン ミニクリップ BSHSM03BK
バッファロのピンマイクです。撮影時にネクタイやシャツに取り付けて使います。ケーブルもそこそこ長いので、普通に撮影するときにはこれだけで済みます。音は、配信用動画としては十分に良かったと思っています。何と言っても、安いです。 |
マランツプロ USB コンデンサーマイクロホン MPM1000U
Amazonでの評価500件程で星が4以上という大人気のマイクです。USB接続で、すぐに使い始められます。 |
記憶域の準備
簡単に言えばスライドという動画と、ナレーションという音声を記録するので、1本のビデオが完成します。
時間の長さにもよりますが、CDというよりDVDを制作するので、データ容量としてはメガ(MB)ではなくギガ(GB)を想定した方が良いかもしれません。
せっかく制作したのに、記録するスペースが無くて消去せざるを得ないということにならないように、記憶領域を確保します。
できれば、パワポから最初に記録するのはパソコン内蔵のハードディスクなどが良いので、ハードディスクに空き領域が無い場合は、一時的に画像ファイルなど重い物をUSBメモリなどに移しておくと良いと思います。
BUFFALO USBメモリ 32GB ノックスライド式
日本メーカーのUSBメモリです。1,000円程で買える中では一番良いかなと思います。キャップが要らないタイプなので、持ち歩きにも便利です。32GBあれば、出先で使う分には十分かなと思っています。 |
スライドショーの記録機能
パワポの基本操作は割愛し、既にスライド原稿が完成しているとします。
パワポの最上段にあるタブに『スライドショー』というものがあります。
普段『F5』キーを押してスライドショーを開始している人には馴染みのないタブだと思います。
この中に『スライドショーの記録▽』があり、下三角マークあたりをクリックするとメニューが出てきます。
メニューから『先頭から録音を開始(S)』を選びます。
画面中央に『スライドショーの記録』と題したポップが表示されるので、どれを記録するか選びます。
通常はすべて選択した状態で記録します。
選択が済んだら録画(記録)を開始します。
画面の端に『記録中』の表示が出て、右側にトータルの経過時間、左側に表示中スライドの経過時間が表示されます。
レーザーポインタの代替
講演会場ではスクリーンに向かってレーザーポインタで指示することが普遍的でしたが、リモートの場合はパソコン画面内で完結しなければなりません。
そこで、パワポ機能を使うことにします。
画面左下にポインタアイコンがあるので、それを開くとメニューが表示されます。
デフォルトでは『矢印』になっていますので、ここで『ペン』を選んでみます。
ペンを選ぶと、ポインタは矢印から赤い点に変わります。
一見すると点が小さすぎて見づらいのですが、マウス左ボタンを押しながら操作すると、画面に赤線を描きこむことができるので、注目して欲しい場所を明確に指示できます。
スライドショー終了後に、この赤線を維持するか破棄するか聞かれるので、破棄すればスライド自体は元通りです。
データ保存
スライドショーを終了させた後、画面左上にある『ファイル』タブを開きます。
その中にある『保存と送信』タグをクリック、次に出るメニューから『ビデオの作成』タグをクリックします。
次に画質を聞かれるので、通常は一番大きいサイズを選びます。大きい物が選ばれていることを確認します。
次に何を記録するか選びます。
せっかくスライドとナレーションを同時に記録したので、『記録されたタイミングとナレーションを使用する』を選びます。
あとは保存先を選んで、保存されるのを待つだけです。
保存中は、画面の下の方に進捗を示すバーが表示されています。30分以上かかることもありますので、気長に待ちます。
動画チェック
完成した動画をチェックします。
手元のメディアプレーヤーを使って再生してみます。
できればスマホなどでも動かしてみて、どのように見えるのか、スマホのスピーカーでも聞き取れるのかなどを確認します。
実際にはZoomなどを使って配信されるので、圧縮されてしまう可能性があることや、通信環境によって乱れる可能性がありますので、簡単なチェックで良いと思います。
送信
ファイルは主催者に送ることになると思います。
ネットを使って送る場合、ギガサイズのデータであることを考慮しなければなりません。
郵送の場合はDVDやUSBメモリなどに入れて送ります。
ピクチャーインピクチャー
最新パワポでPIP
『ワイプ』などとも呼ばれていますが、画面の端の方に顔が映っている、アレです。
Picture-in-Picture(PIP)という手法です。
パワーポイントの最新版であれば、自画像を撮影しながらスライドショーができるようになっています。
Zoomを使う
パワポの録画機能から外れてしまいますが、Zoomのレコーディング機能を使えば、スライドショーの記録と同時にナレーションもPIPも記録できます。
Zoomでミーティングを新規作成し、一人でサインインします。
一人で会議を開始し、一人で画面共有をして、一人だけのミーティングをレコーディングします。
画面共有したままナレーションを入れ、スライドショーを進行します。
このとき、自身のバストアップ映像がZoom標準機能によって画面の端に映っているはずです。
このレコーディングで記録された画像を使えば、パワポのスライドショーとナレーションとPIPを制作できます。
スライドショーはパワポだけでなくPDFでも何らかの動画でも何でも大丈夫です。
専用機材を使う
ATEM Mini Pro ISOという装置を使うと、スライドショーの記録もPIPも簡単に記録できます。
しかも、PIPは途中でOn/Offできます。
メイン画面も1台のパソコンだけでなく、例えばWindowsでパワポを表示している途中で、Mac Bookから動画を見せたいという場合でも、ボタン1つで切り替えてMacの画面を表示させることができます。
さらに、この装置の優れている所は、スイッチを切り替えて見せていたメインの画面が記録されるのはもちろん、入力に使ったパソコンやバストアップ映像などが個別に記録されるので、あとで編集ソフトで差し替えすることもできます。
今日の解決策は『パワポ機能で収録』でした。
ほかにもZoomを使う方法や、ATEM Mini Pro ISOを使う方法などがありました。
明日、動画を収録しますが、編集の容易さなどからATEM Mini Pro ISOを使う事にしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。