★今日の課題★
Google Domainsで新規ドメインを取得し、さくらのレンタルサーバでWordPressウェブサイトを公開する
目次
独自ドメイン
├住所であり看板
├独自ドメインは簡単に獲得
├独自ドメインは高くない
├空き状況が課題
└ブログやメールに独自ドメイン
Googleドメインの作業
├Google Domainsで取得
├OKなら即カート、即手続き
├カートボタンで購入手続きへ
├支払えば自分専用
├ネームサーバ変更
└レンサバ指定ネームサーバー
さくらのレンサバ設定
├サーバコントロールパネル
├ドメイン新規追加
└10秒前後で完了
WordPress設定
├レンサバファイルマネジャー
├任意のフォルダをつくる
├データベース作成
└WordPressのインストール
WordPressウェブ上の初期設定
├.me/wp-admin
├固定ページ
├テーマ選択
└プラグイン
独自ドメイン
住所であり看板
インターネット上にも住所に相当する”address”が存在し、これは重複が無い一意の識別子となっています。
メールアドレス、ホームページアドレスなど日本語としても定着しています。
このアドレスはときに看板の役割を果たします。
STARBUCKSもトヨタも自社のホームページアドレスは、その社名やブランド名と同じです。
独自ドメインは簡単に獲得
自分だけの独自ドメインは意外と簡単に獲得できます。
『意外』と申しますのは、周囲の方々が『難しそう』『企業ではないから』など高嶺の花のような反応をしているためです。
手続きは10分程、必要なのは個人情報とクレジットカードくらいです。
独自ドメインは高くない
ドメイン取得を躊躇される1つの理由に価格があります。
価格は、安い物では1年分で2,000円を切ります。
下表は、各社の更新料です。初年度は登録料などがかかる会社と、最初から更新料だけの会社があります。
主なドメインの税別更新価格(参考)
ドメイン | さくら | お名前 | |
.jp | 3,620 | 4,600 | 2,840 |
.com | 1,715 | 1,400 | 1,280 |
.net | 1,715 | 1,400 | 1,480 |
.org | 1,715 | 1,400 | 1,480 |
.biz | 1,715 | 1,700 | 1,580 |
.info | 2,000 | 1,400 | 1,480 |
.tokyo | 2,000 | – | 1,480 |
.mobi | 2727 | 20USD | 1,980 |
.work | – | – | 990 |
.page | – | 1,170 | 1,600 |
.me | – | 2,300 | 2,480 |
.co.jp | 10,000 | – | 5,200 |
[Link] さくらインターネット: さくらのドメイン 価格一覧
[Link] Google Domains: 料金とサポート対象のドメイン末尾
空き状況が課題
独自ドメインは誰でも取得できますが、その取得権は『早い者勝ち』です。
例えば、山田さんでなくても”yamada”に関係するドメインを取得する事ができます。
最近ですと”tokyo2021″というドメインが競売で高値を付けたという話題がありますが、転売目的で取得する事も可能です。
PayPayフリマでは、ドメインの個人間売買が行われています。
ドメイン管理事業者が検索機能を提供していますので、空き状況を確認します。
[Link] JIJI.COM: 類似ドメイン、五輪延期で急増 「Tokyo2021」、転売目的か―高額出品も
ブログやメールに独自ドメイン
独自ドメイン取得後、自身のブログやメールのアドレスに独自ドメインを使うためには、一般的にはサーバを借ります。
ドメイン管理事業者がレンタルサーバー事業も手掛けている事が多いのでそちらを利用するか、アメブロなどブログの方を優先するか、それぞれの選択肢があります。
独自ドメインを取得
今までは『さくら』
独自ドメインの取得はこれまで10回くらいしていますが、いつもは『さくらのドメイン』でした。
パソコン通信がよくわからず、パソコンがNECだからと契約したBIGLOBEのメールアドレスの維持費が高い事に気づいて乗り換えたのがさくらインターネットのレンタルサーバとドメインです。
現状でも、さくらの個人IDで5個の独自ドメインが登録されています。
先着順に負けた
今回のドメインは1年ほど前、知人に取得を勧めたのですが様子見をしているうちに他社に取られてしまいました。
.comも.netも取れない、.co.jpは取れるが高いし固い感じ、さくらで取れる中で候補は.info、.bizくらいです。
他に相性の良さそうなドメインは無いかと探し始めました。
ハックドメイン!?
標題の言葉自体には馴染みがありませんが、”youtu.be”や”goo.gl”などのアドレスはどこかで見ているかもしれません。
.me
最近気になっていたドメインに”.me”があります。
無料通話アプリLINEが使っているドメインです。
なぜLINEが.meを使っているのか知りませんが、日本でも.meが使えるなら空き状況を確認してみようと思いました。
Google Domainsとお名前.com(GMO)
まず『.me ドメイン』の二語で検索。
トップはGoogle Domains、次点にGMOが出ました。
価格はGoogleが2,300円(税別)、GMOが2,480円(税別)なのでGoogle優位です。
GMOはしつこいくらい広告が表示されるので見飽きてしまった感があり、静かに情報を吸い上げていきそうですがGoogleを選ぶことにしました。
Googleドメインの作業
Google Domainsで取得
いよいよ本題に入ります。前置きが長く失礼しました。
Google Domainsのサイトを開くと検索窓が表示されていますので、そこに目的のドメイン名を入力します。
ここに欲しいドメイン名を入れて検索すると、空き状況が表示されると同時に、購入に進むこともできます。
今回のようにドメイン『.me』と決め打ちの場合、それも含めて入力・検索すると間違いが無くて良いです。
OKなら即カート、即手続き
ドメイン名は早い者勝ちなので、欲しい物があり、買うと決めているのであれば即手続きに入ります。
今回はサンプルとして”shimane.me”を検索してみました。他の都道府県も試しましたが最初に鳥取も山口もNG、島根県は空きがありました。
カートボタンで購入手続きへ
ドメインの購入可能な物には価格とハートボタン(お気に入りボタン)、カートボタンが表示されます。
お気に入りに登録してキープではなく、すぐにカートに入れて購入手続きすることをお勧めします。
カートボタンを押すと下図のような精算画面が表示されます。
Google Workspaceはあとでも契約できるので、いまは無視して良いと思います。
あとはドメイン登録に必要な住所等、次に支払いに必要なクレジットカード情報を登録すると終わります。
支払えば自分専用
支払いが済むと同時に権利取得の手続きが行われます。
どのような手続きが行われるかは各事業者毎に異なりますが、簡単に言うと国際機関に『○○さんが所有者です』『連絡はこちらへお願いします』といった情報が登録・公開されます。
登録情報はICANNのウェブサイトから世界中の誰もが確認できます。一般的に氏名のみ表示されます。連絡先は事業者になります。
今回の”.me”はモンテネグロ大学が管理しており、登録情報はwhois.nic.meを参照することになっています。
検索すると”Registrant Organization”(登録者組織)に名称、”Registrant State/Province”(登録者都市)に都道府県名、”Registrant Country”(登録者国)には”JP”が入ります。
ネームサーバ変更
Google Domainsで登録が完了したその直後から、設定を行いました。
Google Domainsのポータル画面から、今回取得したドメインの『管理』をクリックして管理画面を開きます。
左側にあるメニューから『DNS』を選びます。
まずは『DNSSEC』を無効化しなさいとGoogleから注意喚起されたので『DNSSEC』を無効化します。
有効なまま次のステップに行くこともできますが、警告画面が出tきます。
次にネームサーバを変更します。
○Google Domains のネームサーバーを使用する
○カスタム ネームサーバーを使用する
上記の2択となっていますので後者の『カスタムネームサーバーを使用する』のラジオボタンをOnにします。
レンサバ指定ネームサーバー
自由入力できるようになりますので、最低でも2つのネームサーバーを登録します。
今回はさくらのレンタルサーバを利用するので、さくら指定のものを入力します。
- プライマリネームサーバ:ns1.dns.ne.jp
- セカンダリネームサーバ:ns2.dns.ne.jp
最初の入力窓にプライマリ、もう1行足してセカンダリを入力します。
これで『保存』を押せばGoogle Domainsでの作業は完了です。ネームサーバー変更が反映されるまでに時間がかかる事もありますので、気長に待ちます。
[Link] さくらインターネット: 他社で取得・管理中のドメインの設定方法, ドメイン/SSL, レンタルサーバ
さくらのレンサバ設定
サーバコントロールパネル
さくらインターネットには会員ログインに大きく2つの入口がありますが、今回は支払等の窓口ではなくさくらのレンタルサーバ『サーバコントロールパネル』という方です。
ログイン時に”****.sakura.ne.jp”を使い方と言うとわかりやすいかもしれません。
ドメイン新規追加
コントロールパネルの左メニュ-にある『ドメイン/SSL』をクリックし、開いた画面から『ドメイン新規追加』をクリックすると『ドメインを新規追加』画面が開きます。
画面下方に移動すると再下段に『他社で取得したドメインを移管せずに使う』という枠があるので『追加』をクリックします。
『他社で取得したドメインを移管せずに使う』画面が開くので最上段の『他社で取得した独自ドメインの追加』窓に先ほど取得した『****.me』などと入力して『追加』ボタンを押します。
10秒前後で完了
保存ボタンを押して10秒程待つとレンサバにドメインが追加登録されて一覧に表示されます。
登録直後はWEB公開フォルダがデフォルト(www直下)になっているので、使用するまでに任意のフォルダに変更します。
WordPress設定
レンサバファイルマネジャー
独自ドメインでWordPressのサイトを構築する準備として、引き続きさくらのレンタルサーバ・コントロールパネルで作業を行います。
コントロールパネルのホームを開くと『ファイルマネージャー』が目立つ位置にあります。
ファイルマネージャーを開きます。
任意のフォルダをつくる
ファイルマネジャーが開いたら、左側の一番上にあるフォルダ(家のマークが付いている)を右クリックして『フォルダ作成』を選択します。
作成されたフォルダには適当な名前を付けます。
例えば “wp-*****” や “*****-db” などWordPressやデータベースであることがわかりやすい名称が良いです。
データベース作成
WordPressはデータベース上で機能するウェブツールです。
レンタルサーバはWordPressに対応、すなわちデータベース作成に対応していますので、MySQLというツールを使ってデータベースを構築します。
コントロールパネルの左メニューから『Webサイト/データ』を選び、データベースの『新規追加』をクリックします。
現れた『データベース新規作成』画面では『データベース名』の入力と『同意』へのチェックマークが必須です。
データベースユーザ名は変えられません。
登録されるとデータベース名一覧が表示されます。
WordPressのインストール
コントロールパネルの左メニューから『Webサイト/データ』を選び、WordPressのインストールを始めます。
まずインストールURLとフォルダを選択します。
今回取得したアドレス(***.me)を選びます。
フォルダは先ほど作成したものを指定します。
アドレスはドロップダウンメニューから選択できますが、フォルダ名は入力式です。
利用データベース欄は、先ほど作成したデータベースを選択します。これはドロップダウンメニューからの選択です。
データベースのパスワードを入力します。
テーブルの接頭語は表示された通りで特に変更は要りませんが、何かのときのために記録・保存しておきます。
WordPressに登録される情報を入力します。
WordPressユーザー名とパスワードは、このあとの最初のログインから使いますので、忘れないようにします。
ユーザー名はそのまま投稿者名にも転記されると思いますのでサイト上でわかりやすく、かつ、個人が特定されないような名称が良いと思います。
メールアドレスも必須です。あとでWordPress上で変更可能ですが、面倒なので、ずっと使うものを入力しておくと良いと思います。
最後に同意してWordPressのページを作成します。
作成されると画面が遷移して『インストール済みパッケージ一覧』にサイトが掲載されます。
これでレンサバ側での作業は終わりですので、コントロールパネルを閉じてしまって構いません。
WordPressウェブ上の初期設定
.me/wp-admin
まず、ウェブブラウザを立ち上げて “*****.me/wp-admin” (*****には任意のドメイン名)を開きます。
するとIDとパスワードを求めてきますので、先ほど設定したものを入力します。
固定ページ
WordPressのサイトは大きく『固定ページ』と『投稿ページ』で分けられます。
サイトのトップページなどは固定ページ、ブログなどの流動的なものは投稿ページとして管理します。
サイトを立ち上げて最初は固定ページ、特にトップページのデザイン修正やコンテンツ追加を行います。
テーマ選択
WordPress公式のテーマとして、最初からいくつかインストールされています。
現在は2021年なのでTwenty Twenty-One (20-21)というテーマが出ていますが、お勧めは1つ前の最新、Twenty Twenty (20-20)です。利用者がそれなりにたくさんいるので困った時にも検索すれば解決策が見つかりますし、最新に近い状態で提供されていますので不具合のリスクも低いです。
テーマによって使える機能、使えない機能があるので、例えば『サイドバーは必須』などという場合には、それがデフォルトで用意されているテーマを選ぶと間違いがありません。
プラグイン
プラグインという物を使うと、標準では存在しない機能を簡単に追加できます。
例えば問い合わせフォーム、氏名、メールアドレス、タイトル、本文を入力する欄を作って、入力内容をメールで送るといった機能を素人が実装するのは大変ですが、プラグインを使えば簡単に実装できます。
私は、WordPressを開設して最初に入っていたプラグインはすべて削除してしまい、以下の3つだけ入れてスタートします。
- Contact Form 7 (Takayuki Miyoshi)
- Site Kit by Google (Google)
- XML Sitemaps (Auctollo)
カッコ内は作者です。似たようなプラグインがたくさんあるので、作者名も付けて検索した方が間違いありません。
プラグインは検索して、インストールして、有効化すると使えるようになります。
アンインストール(削除)する場合は、まず無効化してから削除します。
前述の3つ以外にインストールしているプラグインには以下のような物があります。サイトの性質に合わせて使い分けます。
- Kattene (webfood)
- AMP (AMPプロジェクト貢献者)
- All in One SEO (All in One SEO チーム)
- Google Analytics for WordPress by MonsterInsights (MonsterInsights)
今日はさくらインターネット以外で初めてドメインを取得しました。それはGoogle Domainsというグーグル社が運営するサービスですが、簡単に手続きできました。
そして、いつも使っているさくらのレンタルサーバに、Google Domainsの独自ドメインを登録し、WordPressのウェブサイトを構築する事ができました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。