★今日の課題★
D.I.Y.で市販物置を設置する【6帖編】
その3:基礎工事をする
資材調達
これから型枠を組んで、生コンを練って、基礎工事をするという段階において、調達する物は重量物や長尺物が多くなります。
ネット通販は馴染まない商品群ですので、近所のホームセンターで調達しました。
このお店では軽トラ以外に、1.5トンのトラックも無料で貸してくれます。
まず型枠用にコンパネ(木板)の1畳サイズを2枚、桟木(野縁用)の4mモノを4本購入しました。
生コン用にセメント4袋と土嚢入の砂を12袋購入しました。基礎は1:3の比率で作る予定です。
砂利は駐車場に山ほどあるので、それを活用します。
物置の基礎はブロック方式を選んでいるため、それに必要なブロック34個も一緒に買いました。
これらの重量物の積み込みは、すべてコーナンPROのスタッフさんが行ってくれました。
私がトラック貸出の手続きをしている間に、積み込みが終わっていました。
型枠材料を準備
先ほどの荷物、積むのは6人がかりでしたが、降ろすのは一人なので30分くらいかかりました。
木材は早速、切り刻んで型枠の材料にします。
コンパネは1820mm×910mmの物を、1820mmの短冊状の板に刻みました。
今回はコンクリの厚みは10cm未満、GLより上に5cmも出ていれば足りると思いましたので15cmくらいでカットすることにしました。
コンパネ2枚を6分割なので12枚の短冊ができました。
長辺は4.5mくらいなので1.8mの板が3枚では長すぎ、2枚では足りないのでハーフサイズの板も作りました。
これで1.8m×2と0.9m×1の組み合わせで4.5mになりました。
桟木は約4mなので、0.5mほどに切った桟木を足して4.5mの型枠にしました。
最初の2辺
まずはレーザー墨出し器をセットし、だいたいの高さを合わせておきます。
その上で、1辺目の型枠をセットします。
これは既設土間に合わせる必要があるので簡単に位置が決まりました。
2辺目は、さきほどの1辺目と直角に交わる辺です。
2辺の長さをそれぞれの型枠に記しておき、その頂点間の距離、すなわち対角線を測定して直角である事を確認しました。
位置を微調整し、対角線が出たら固定します。
残る2辺
3辺目も対角線を見ながら調整するところですが、4辺目の型枠を組んで、その時点で平行四辺形から長方形へと調整すれば良いので、3辺目はだいたいの位置合わせで終わりです。
ここで雨が降ったり止んだりを繰り返すので、作業は中断しました。
雨が上がってから4辺目となる短辺の型枠を作り、長辺間に嵌めこんで対角線を測定、調整しました。
最初はスケールで測っていましたが、精度に難があると感じたのでレーザー距離計を使いました。
スミとアタリ
上面から見た長方形は型枠でしっかりと形づくりましたが、高さ方向については規定されていません。
型枠の高さは適当に、だいたい中間くらいがGLになるように考慮しながら設置しましたが、正確ではありません。
今回は型枠に、仕上がり面(GL)より1cm高い位置に墨を打つことにしました。
さらに、アタリ出しと呼ばれるものをやってみました。
仕上がり面がわかるように、土間の途中に設けられる指標のようなものです。
地面を突き固めて、砂利を敷いて突いて、を繰り返して簡単に沈んだりしないようにしました。その上に、今回はレンガサイズのコンクリートブロックを置いて指標としました。
手捏ね生コン
今回はかなり奥まったところになる場所での土間打ち作業であり、途中に50cmほどの段差もあるため、生コン屋さんのミキサー車は使えないと判断、手作業で作る事にしました。
自分で捏ねて、出来上がったら流し込み、レベルを見ながら表面を仕上げていくという作業をワンオペで進めるのは非常に効率が悪かったです。
助っ人、居たら3倍のスピードで進んでいたと思います。
道具はほぼAmazonで調達しました。
トロ舟、手鍬、角スコップ、ミキサー、どれも安かったですし翌日配送で便利でした。
材料は近所のホームセンターで調達済、セメント4袋と土嚢入砂12袋、比率1:3です。
赤長 DIYトロ舟 ブラック 60L
コンクリートなどの材料を混ぜるための容器です。 |
緑長 ステンパイプ柄手鍬 750mm
壁材の混和、U字溝の掃除などに使える手鍬です。軽い割にしっかりしています。 |
雄峰 パイプ柄角形ショベル 大
『角スコ』などとも呼ばれる大きめのスコップ(ショベル)です。これ無しでは生コン作業や砂利敷作業は進みません。 |
新潟精機 SK パワーミキサー 高粘度(生コン)用 430mm M-80S
生コン、塗料、液体の攪拌作業に用いるミキサー(先端)です。電気ドリルに接続して使います。 |
生コン作り
まずは生コンを流し込みたい場所の近くにトロ舟を用意し、そこに砂とセメントを入れます。
今回は60リットルの舟でしたので、砂3袋は入りませんでした。2袋が限界だと思います。
まず砂1袋を舟に入れて平らに均しました。
その上のセメントを半量くらい被せて、水を入れずに手鍬で混ぜました。
さらにその上からもう1袋の砂を入れて、同様に残りのセメントをいれて混ぜました。
砂とセメントが混ざり合ったところで、舟の端の方に穴を掘って水を溜めました。
水たまりに砂を崩して入れるようにしながら捏ねていくと、モルタルらしいものが出来てきます。
溶かす水が無くなってきたら同じように池を作って水を入れるようにし、ある程度まで手鍬で混ぜました。
全体が水で濡れた感じになったあとでミキサーを使いました。
普通の電動ドリルに、先端工具としてミキサーを取り付けて攪拌するツールを使っています。
大雑把に混ざったモルタルを、キレイに均質に混ぜてくれるので流し込んだときにキレイに伸びてくれる気がします。
レーザー墨出し器で常に確認
今回は汚水マス(塩ビ管フタ)が高さの基準となっています。
仕上がりをこの高さにすべく、レーザーで高さを確認しながら土間打ちを進めています。
レーザー墨出し器を設置して、水平レーザー光のGLからの高さを測定したところ138mmでした。
そこで、30cmほどの木板に138mmの線を引き、その線にレーザー光を合わせることで木板の下端がGLになるような治具を作りました。
レーザー墨出し器は土間打ちが終わるまで動かしたくなかったので、雨が降ってきたときにはバケツをかぶせ、最後まで同じ基準で実施しました。
まったく足りず
セメントも砂も1袋で約25kgです。
いま調達してある分が16袋、約400kgです。
今回の土間の面積は約10平米あります。
10cmあたり1立米(約1000kg)のコンクリートが必要になりますので、400kgですと4cm分しかありません。
初日、いきなり材料不足で作業が中断しました。
材料を追加して作業を再開。
既に乾いて固まりつつあるモルタルの横に、いま作り立てのモルタルを入れると、明らかに色が違います。
乾けば同じになると思いますが、やはり一気に最後まで作業を進められた方がミスはないと思います。
端まで完了
何回目かわからなくなってしまいましたが、捏ねて流して均す作業を端から端まで終えました。
まずは、すぐに道具の洗浄です。
セメントが付着しているすべての道具類を流水でキレイにしました。
私宅では砂利の庭があるのでそこに浸透させてしまいましたが、決して排水溝には流さないようにしましょう。排水管の中でブツブツのようにあちこちにセメントが付着し、やがてそこに泥や毛などが引っ掛かり、詰まります。
全体としてレーザー墨出し器を使って高さを合わせながら進めましたが、真っ平という感じでは無さそうです。
あとで修正します。
余った生コン
端の端、最後の生コン作業になるであろうとき、少しずつ作って足らずを補おうと思っていたにも関わらず、勢い余って作りすぎてしまいました。
行き場を失った生コンがバケツに1杯分くらいありました。
仕方が無いのでバイク置場のサイドスタンドの近く、バイクの荷重が掛かっているあたりに生コンを敷きました。
計画的に生コンを作らないと、行き場のないコンクリート塊ができてしまいます。
今回は比較的重労働となる基礎工事をしました。
『基礎』といっても、全てを支えるだけの耐力がある基礎ではなく、高さの基準となるような基礎でもありません。
雨水の湿気が物置を錆びさせないようにする、湿度対策の目的で敷いた土間です。
次回から物置を建てていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。