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3D 生活・DIY

『バイクにドラレコ搭載』 -今日の課題-

★今日の課題★
ヤマハ CYGNUS-X ドライブレコーダーとレーダー探知機を搭載



ヤマハ CYGNUS X (125cc・原付2種スクーター)

 シグナスX(CYGNUS X)は125ccのスクーターです。

 比較的人気の高い車種で、盗難も多いと聞いています。バイク屋さんで『白と黒はどちらが盗まれにくいですか?』と聞くと『どちらも人気なので、盗難保険に入ることをお奨めします』と返ってきました。

 購入時に比較対象となるのがホンダのPCX。燃費はCYGNUS-Xが37.3km/Lのところ、PCXは50.7km/Lと大きな差があります。燃料タンク容量もPCXの方が大きいので、給油1回あたりの航行距離はPCXの方が長くなります。

 ボディに大きな特徴の違いがあり、CYGNUS-Xは足元が低床です。
 空港までキャリーバッグを積んで走行したかったのでCYGNUS-Xを選択しましたが、普通は外観やブランドなどの好みで選択されると思います。

YAMAHA: CYGNUS-X
HONDA: PCX

 YAMAHA: CYGNUS-X
 YAMAHA: CYGNUS-X カタログ
 HONDA: PCX



雨が降れば濡れる

 バイクなので、当然ながら屋根やドアはありません。

 雨が降れば大半は濡れます。
 風が吹けば直接の影響を受けます。
 走行するだけでも風圧を受けます。

 ドライブレコーダー、諦めかけていました。



ドライブレコーダーの必要性

 大阪府堺市で発生したあおり運転事故では、バイクに乗った大学生が死亡しました。

 加害者のドライブレコーダーには『はい、終わり』との音声が衝突直後に残されていたと報道されています。

 加害者のドラレコを押収してもらえたから真相は明かされましたが、被害者側もドライブレコーダーを備えておく必要性を感じる事件でした。

日本経済新聞: 堺あおり運転死、二審も懲役16年 殺人罪の成立認める



ドライブレコーダー (Dash camera)

 ドライブレコーダーとは、運転中・走行中の画像を残すためのカメラです。

 英語では”dash camera”とも呼ばれ、ダッシュボードに置くからとも言われています。
 しかし、バイクには簡単に置けるダッシュボードが無いので、何らかの工夫が必要になります。



レーダー探知機

 レーダー探知機もダッシュボードに置いて使うイメージがあります。

 バイク用も販売されていますが、少数派ですので高額であり、また125ccのように小さいバイクには取り付けづらい物もあります。




カメラを調達

機種選定と取付方法:アクションカメラ

 アクションカメラやトレイルカメラなどと呼ばれる、ウェアラブルカメラを使う事にしました。

 バラエティ番組でも芸人さんがヘルメットに装着して使っているような類ですが、防水性に優れ、しかも軽量、そしてアクセサリが豊富であることが選定理由です。

 Amazonで検索すると数千件ヒットします。

Amazon: ウェアラブルカメラ・アクションカム



APEMAN

 Amazonの検索で『pirme』『防水』『1500-10000円』の条件で絞り込むとリストは100件ほどになりました。

 今回はその中からapemanのA66Sという機種を選択しました。

 私たちの調達時はセールで2,980円。2020年1月には販売価格が2,980円になり、更に10%オフクーポンも発行されていました。リストに出て来た画像ではカメラ以外にもアクセサリがたくさん付属することがわかり、価格は2,980円でした。
 ちなみにGoProの場合、このセットのカメラ抜きのアクセサリのみで3千円くらいしますので、相当に安いなと感じます。
 1080PフルHDなので、4Kには画質で及びませんが、相応にキレイな画像を撮影することができます。
 170度の撮影角度、2インチの液晶画面、バッテリ込みで58gです。
 録画ファイルは”MOV”なので汎用的ではないのが難点かもしれません。後継シリーズはMP4で4K画像です。

 メモリはマイクロSDカードの64GBを装着しました。
 録画は最高画質の設定で3分あたり300MB程度です。
 ドライブレコーダーとして使う場合、SDカードが一杯になると録画されなくなってしまう仕様に配慮しなければならないので余裕のあるSDカードを選んでいますが、まめに消去すれば32GBでも十分だと思います。

 電池も追加で調達しています。専用バッテリ2個と充電器のセットです。
 いつも1,680円で売られていて安いなと思いましたが、Amazonタイムセールで1,428円で売っている日があり、当方の調達価格はセール価格でした。



翌日配送

 Amazonからは翌日にカメラが届けられました。

 当然ですが、予定通りの物が入っていました。




カメラを取付

取付位置の試行錯誤

 カメラの詳細については何も知らなかったので、調達後に取付位置の試行錯誤を開始しました。

 前方を撮影でき、運転に支障が無く、堅牢な装着ができる箇所を探しました。

 結果として、ミラーのアーム部分が最適であると考え、そこへの装着を検討することにしました。



カメラケース台座

 apemanのA66Sには防水カメラケースが付属され、その台座はバネ式のコネクタで接続できるようになっています。

 今回はこの台座に注目し、バイクへ台座固定具を装着することにしました。
 もし、これが成功すれば、目的地に到着後はそのまま外してウエアラブルカメラとしても持ち運びしやすいため、期待を高めていました。



アームへの固定具

 バイクのミラーアームへの固定具を検討しました。

 金属棒に黒塗装したアームなので、なるべく傷がつかないように考えると、金属より柔らかい素材であり、接着面積を広くすべきだと考え、図のような形状になりました。

 このパーツを2個、向かい合わせにして使います。



カメラケース台座治具

 カメラケース台座のコネクタにピタリと嵌合できる治具を製作しました。

 レールに滑り込ませ、奥まで行けばツメが引っ掛かるような構造になるようにデザインしました。

 バイクへの固定は、先述の固定具を使いますので、ネジ穴を合わせて設計しました。



3D造形

 3Dプリンタ(FlashForge製・Creator Pro)を使って造形しました。

 素材はPLA(ポリ乳酸)を使いましたが、バイク用のパーツなのでABSの方が良いかと思います。今回は試作という事でPLAのまま進めます。



装着

 シグナスXにカメラを装着しました。

 3D造形した3つのパーツをM6ボルトとナットで固定しました。
 ナットにはワッシャーとスプリングワッシャーをかませ、脱落防止を図りました。

 交換用バッテリを調達してあるので、走行後はバッテリを交換しておきます。
 SDカードは、内容が無用であれば消してしまいます。必要であればパソコンに移しておきます。



走行テスト



頒布はPayPayフリマ

 『コレが欲しい』という方々のために、フリマアプリで販売しています。

 1個売れたら1個つくる、というペースなので在庫は抱えていません。
 すぐに欲しいと思ったら、今販売中の物をすぐに調達してください。




レーダー探知機

 バイク用に調達した物ではありません。

 車に搭載していた物が、不要になったので取り外してきました。



3Dパーツ

 先述のドライブレコーダーで製作したパーツと同様に、レーダー探知機用にもパーツを製作しました。

 ミラーアームに装着するパーツは同じ物を使用し、レーダー探知機を固定する治具を新作しました。

 カメラ固定用のアクセサリが余っていたので流用し、レーダー探知機本体を抑えるパーツだけ3D造形しました。




搭載完了

車載カメラとレーダー探知機


プロジェクト総括




 今日の解決策は『Amazonで安いカメラを買って、3Dプリンタで台座を作ってシグナスXに搭載する』でした。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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